内容説明
小は自己内の細胞から、大は宇宙の果て迄の拡がりを持つ日野の意識は、魅力的であると同時に、ある種の怖さを秘めた文学世界を展開した。本書では、後年の日野の癌との闘いの時期に焦点を定め、自身の死と直面することによりさらに深みを増すその思想と前人未踏の作品世界を明らかにする。巻末には詳細な日野啓三総合年表を付載。
目次
1 日野啓三序説
2 『断崖の年』
3 『梯の立つ都市 冥府と永遠の花』
4 『聖岩』
5 晩年の長編小説
6 『落葉 神の小さな庭で』
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