内容説明
江戸時代後期に出版された『河内名所図会』と『和泉名所図会』は南大阪地域の名所案内であり当時人気の旅行用ガイドブックであった。本書では、現地を実際に訪ね歩いた著者が、名所・旧跡の中でも取分け興味深い80項目を選び、名所図会の挿絵80点余り写真約120点と共に現在の様子や伝承を紹介する。歴史を学ぶ面白さを体感できる現代版名所旧跡道案内書。昔と今を結ぶ名所旧跡道案内。
目次
河内名所図会(渚院跡;牧方宿(駅)
万年寺跡
王仁博士の墓
百済寺跡 ほか)
和泉名所図会(堺鉄砲鍛冶;曾呂利新左衛門;小西行長;千利休;開口神社(三村宮・大寺) ほか)
著者等紹介
森田恭二[モリタキョウジ]
関西学院大学大学院文学研究科博士課程単位修了、博士(歴史学)、専攻日本中世史、現在帝塚山学院大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mayu
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私には何もない。けれど、この見覚えのある名所とその縁深い句を眺めていると、無表情な私の頬にも自然に涙が伝うから、自分の内にさえ、何か意義のある温かなものが流れているような気になるよ…何でだろうね… そしてこの一冊がとても洗練されていて、感服してしまう…都会的な匂いを慕うのは田舎者の好むこと。こういう、土着的なものに想いを馳せる事のできる作者にこそ洗練された美を感じる。これは、私の河内、和泉での全て。2011/05/06
のりたま
0
24頁「河内平野(ひらの)の大念仏寺」とあるが平野は摂津国である。2023/06/07