内容説明
文化学芸の中心地であった京大坂も幕末から明治という時代の変革期に文人たちはいかにあったのか。伝記と著述から、さらに、多くの資料や自筆短冊の写真も添え、彼らの生きた姿を浮かびあがらせる。坂本龍馬の妻おりょうの父、楢崎将作と交流のあった進藤千尋。京都が西京と呼ばれる文明開化の時代に出現した考古家たちのサークル活動。国学の復古を信じた新しい時代の学者敷田年治。大坂の雅品溢れる商家の旦那たちの和歌宗匠弾琴緒、などなど興味の尽きない京大坂の文人たちを取り上げる。
目次
1 進藤千尋について―青蓮院坊官の文事
2 安井自牧の書幅
3 明治八年以文社「年號展覧目録」―明治初期京都における考古家たち
4 『梶子追福扇合』について
5 倉谷友于の門人たち―「倉谷主水友于門人」
6 『安政丁巳浪華尚歯会記』をめぐって―三浦茂樹と武中孟満
7 山口敏樹―天満宮社中連歌参座
8 敷田年治について
9 弾琴緒―明治期旧派歌人による出版事業
10 開化期播磨の歌人 岩崎利記
11 『猪名野廼摘草』―旧派歌人の歌集出版
著者等紹介
管宗次[スガシュウジ]
昭和31年兵庫県生。昭和55年青山学院大学卒業。現在、武庫川女子大学教授・博士(文学)。専攻は近世文学・書誌学・古文書学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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