内容説明
「旅立ち」というと、二〇〇八年度アカデミー外国語映画賞に輝いた『おくりびと』がすっかり有名になった今、「あの世への旅立ち」を連想される方も多いであろう。本書では、たとえばイギリス一七世紀の詩人ダンの歌う死出の旅や、森鴎外や島崎藤村作品における主人公の死のイメージを伴った出国などを扱っている。その他にも、冒険や大航海時代、郷里からの離脱など、イギリスと日本の文化・文学に現れる様々な旅立ちの諸相を、一流の執筆人が雄弁に語る。
目次
第1章 旅と地図とコンパスの詩学―ジョン・ダンと大航海時代
第2章 未知の南方大陸を求めて―南海に見出された精神の闇
第3章 「旅立ち」の言語表現―一八世紀イギリスの探検航海家ジェイムズ・クックを中心に
第4章 江戸の旅日記を読む―文人画家井上竹逸の場合
第5章 欧州へ―「舞姫」から「新生」まで



