内容説明
著者は、名作の名作たる所以を、完全に解き明かしたいと渇望して来た。そして、その為には、天才が、最初の一字から最後の一字まで完璧に練り上げた作中の言葉を、一つでも無視・軽視、また誤読することなく、言葉の意味・イメージ・微妙なニュアンス、行間に潜められたもの、作家の無意識の欲望までもを視野に入れ、作者の意図に忠実に、徹底的に味読する事が必要である、と考えた。その結果が、これら「作品より長い作品論」になったのである。
目次
はじめに―本書の構成・意図など
第1部 名作鑑賞の試み(芥川龍之介『地獄変』論―誤読を終わらせるために;太宰治『満願』論;作家論的補説 太宰治と戦争;森鴎外『花子』論 ほか)
第2部 特殊研究(近代文学に見る虚構の絵画―近代以前との比較を中心に;文学作品中の絵画―夏目漱石を中心に;南木芳太郎と谷崎潤一郎―山村舞を中心に;美内すずえ「ガラスの仮面」小論)
著者等紹介
細江光[ホソエヒカル]
1959年、京都市生まれ。東京大学大学院人文科学研究科国語国文学専攻博士課程を単位取得の上退学。現在は甲南女子大学文学部教授。『谷崎潤一郎―深層のレトリック』(和泉書院、2004年刊)によって、2008年、大阪大学より博士(文学)の学位を授与された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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