内容説明
メディモリ・アカレン・ダテマエ―いずれも、そこを利用する人々の会話の中で広まった、一見とるに足りない「小さな地名」である。これらは文字によって誰もが認識できる「大きな地名」とは異なり、あたりまえすぎて地名として認識されるどころか、人々の注意さえ向けられることなく、研究対象にもなりにくい。本書は、「小さな地名」を対象化・調査・探求する方法を豊富な写真・図表を使って解説し、私たちをとりまく「小さな地名」の小宇宙を遊泳していただけるよう、さまざまな話題を提供する。
目次
小さな地名・大きな地名
書かれない地名
生活空間の小さな地名
ランドマークとしての伊達政宗―仙台駅構内の地名
小さな島の地図
地名の聞き取りと書き取り
地名の種類
人によって違う地名
地形と地名
位置を示す命名法〔ほか〕
著者等紹介
上野智子[ウエノサトコ]
1952年長崎県生まれ。1979年広島大学大学院文学研究科博士課程単位取得。2007年東北大学大学院文学研究科学位取得。博士(文学)。現在、高知大学人文社会科学系教授。方言学・地名研究専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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