出版社内容情報
自らを日本の近代文学の展開の直中に置いた上での、賢治の究明を考える著者による論集。作家論、詩論、童話論、研究史などを収録。索引付き。
内容説明
日本の近代の“詩”や“詩人”、詩の思潮―さらに言えば、日本の近代文学の展開―の直中に自らを置き、それを前提にした上での宮沢賢治の究明を考える著者による論考を収める。
目次
第1章 作家論(宮沢賢治の初恋と短歌―不可解な解をめぐって;宮沢賢治と鈴木三重吉―決して交わらない構図 ほか)
第2章 詩論(「屈折率」―詩のはじまりと惑い;「くらかけの雪」、「日輪と太市」―迷いの行方、うつつへの眼差し ほか)
第3章 童話論(「雪渡り」―雪原の遊戯;「おきなぐさ」―無償の生の有様 ほか)
第4章 研究史(『校本全集』以後―開示された作品形成過程;『春と修羅』第一集~第三集―昭和五十五年~平成五年まで ほか)
第5章 文学と音楽のコラボレーション(文学と音楽の交感―宮沢賢治童話「セロ弾きのゴーシュ」を通して)
著者等紹介
池川敬司[イケガワケイシ]
1947年1月4日山形県生まれ。中央大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期修了。現在、大阪教育大学教授(実践学校教育講座)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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