内容説明
日本人はさまざまな局面で「仕方がない」と言う。「仕方がない」を、どこで、どう使うかによって、その人柄・生が見えてくる。夏目漱石、芥川龍之介、野間宏、遠藤周作、高村光太郎、金子光晴、伊東静雄…「仕方がない」といいつつ内部を切開し、主体にかかわろうとした近代文学の作家たちのもがきの表現に強く心を惹かれる著者が、「仕方がない」日本人のもがきを具体的に捉えようとした文学論。
目次
第1章 夏目漱石
第2章 芥川龍之介
第3章 野間宏
第4章 遠藤周作
第5章 高村光太郎
第6章 金子光晴
第7章 伊東静雄
著者等紹介
首藤基澄[シュトウモトスミ]
昭和12年、大分県大野町生まれ。東京都立大学大学院博士課程中退。文学博士。別府大学講師、熊本大学助教授を経て昭和50年より熊本大学教授。平成14年、同名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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