内容説明
京大坂が上方とよばれ学芸学問の中心地だった頃、そこに生きた文人たちを、伝記と著述を中心に様々な逸話を織りまぜながら紹介、多く資料や自筆短冊の写真を添えた。取りあげる人物・事項も住吉大社神官の津守家、緒方洪庵と和歌、一絃琴(須磨琴)の真鍋豊平、伴林光平と種痘の和歌、尼崎の儒医西村榕園と懐徳堂、京都奉行所同心吉岡美知などなど、幕末という時代に文芸や学芸をもって華やかに生きた様を浮き彫りにする。
目次
1 近世期津守家の歌道津守国礼と柿葉斎喜始
2 寛政九年九月織仁親王古今御伝授両社御代参雑記
3 緒方洪庵と和歌をめぐって―緒方家の人々と和歌
4 一絃琴宗匠真鍋豊平
5 五十川金雪『金雪詩稿』について―安政三年二月廿五日~九月四日
6 伴林光平と種痘の和歌
7 伴林光平手抄『村上潔夫翁歌』
8 尼崎の儒医西村榕園と懐徳堂
9 『野史竟宴詩歌』作者目録―懐徳堂の人々と地下官人
10 山田嘉猷と『樛の落葉』について―京における鈴屋門の末流
11 京都奉行所同心吉岡美知詠草(安政五年)
著者等紹介
管宗次[スガシュウジ]
昭和31年兵庫県生。昭和55年青山学院大学卒業。現在、武庫川女子大学教授・博士(文学)。専攻は近世文学・書誌学・古文書学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 電子書籍
- モーニング 2023年38号 [202…