内容説明
末松謙澄が外交上の情報操作や天皇親政の方向性作りに『源氏物語』を利用したのをはじめ、近代化の中で古典は実用に役立てられてきた。外交官やお雇い外国人、大学教授、小説家は『源氏物語』などの古典をどのように読んだのか。近代日本の文化再創造に古典が果たした役割を内外の資料を駆使して考察する。近代日本史・文化史にも寄与する一書。
目次
第1章 日本の文化イメージと『源氏物語』(明治国家構想と日本の文化イメージ;観光と日本の文化イメージ)
第2章 ジャンル(学問領域)の編成と『源氏物語』(美術と『源氏物語』;歴史学と『源氏物語』)
第3章 東京大学における古典鑑賞(芥川龍之介とその信奉者たちの古典鑑賞;舟橋聖一と学者たちの『源氏物語』鑑賞;新興芸術派と近代の超克―舟橋聖一を中心に;「王朝もの」のビジュアル化)
著者等紹介
川勝麻里[カワカツマリ]
1980年生まれ。2007年3月立教大学大学院後期課程修了、博士(文学)。日本近代文学会、昭和文学会会員。現在は舟橋聖一や松本清張、司馬遼太郎、海音寺潮五郎など大河ドラマ原作者や歴史学に造詣の深い作家、大ヒットドラマ「眠れる森」等を手掛けた江戸川乱歩賞作家・野沢尚など、評価は高いが研究では未開拓の人物に関心を持っている。また、作家の取材旅行の仕方や観光産業と文学の関係についても関心を寄せている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



