内容説明
面白い小説に出会ったとき、おもわず誰かに話してみたくなる。しかし、人にその面白さを伝えることは容易ではない。語る欲望と伝える難しさを同時に生み出す装置として小説をとらえ、読書の真の可能性を追求する。
目次
第1部 小説への理解(言葉の文脈を理解する;文学とコミュニケーション―作者・作品・読者の位置づけ;語り口の変容―主人公・語り手・読者の関係)
第2部 小説を語る(空白の過剰性―村上龍『悲しき熱帯』;伝えることの難しさ―夏目漱石『こころ』;文学教材で何を語るのか―辻仁成『そこに僕はいた』)
著者等紹介
佐藤和正[サトウカズマサ]
1957年静岡県生まれ。名古屋大学大学院文学研究科後期課程中途退学。現在和歌山大学教育学部に勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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