内容説明
中野重治から「先輩であって同僚」と呼ばれた梅川文男。三重県松阪に生まれ、解放運動に身を捧げたひとりの人間の生き方と、その闘いの最前線から創作されたプロレタリア文学を紹介する。評伝・作品抄・年譜を収録。
目次
1 梅川文男とその時代(誕生から松阪事件まで―一九〇六~一九二六;淡路時代一九二六~一九二八;三・一五事件(一九二八)と三・一三事件(一九三三)
「詩精神」時代
反ファッショ人民戦線―一九三三~一九三八 ほか)
2 梅川文男作品抄(『島木健作の思い出―「癩」のもでるなど―』;『小津安二郎氏』;『昭和殉教使徒列伝―カンゴク・アパート隣組回想録―』)
著者等紹介
尾西康充[オニシヤスミツ]
1967年1月19日、兵庫県神戸市生まれ。広島大学大学院教育学研究科博士課程後期修了。博士(学術)取得。広島大学教育学部助手、三重大学人文学部専任講師を経て、三重大学人文学部助教授。2002年度文部科学省在外研究員としてオックスフォード大学ケーブルカレッジに留学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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