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和泉選書
白樺派の作家たち―志賀直哉・有島武郎・武者小路実篤

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  • サイズ B6判/ページ数 325p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784757603387
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C1395

内容説明

志賀の幻の長編小説『時任謙作』の実態を新資料によって実証的に明らかにした他、全集を隅々まで丹念に読み込み、志賀の深層心理にまで踏み込むことで、「父との戦い」「自我貫徹」「調和的心境」といったキーワードで捉えられることの多い志賀文学のイメージを突き崩し、その本質を明らかにする。また、有島武郎、武者小路実篤についても新しい観点から作家の本質を突く、画期的な論考である。

目次

第1章 志賀直哉(『原(ウル)「暗夜行路」』論
“補説”我孫子時代の回覧雑誌をめぐって
志賀直哉と父―『暗夜行路』を中心に
大正六年の志賀直哉―調和的心境という神話をめぐって
志賀直哉の潔癖症をめぐって)
第2章 有島武郎(有島武郎論―その女性像をめぐって;有島武郎論―その幼児性をめぐって;『或る女』論)
第3章 武者小路実篤(武者小路実篤試論―歌と欲望をめぐって;武者小路実篤論―意識・言葉・理屈と無意識・身体・心)
第4章 志賀直哉とその周辺(有島武郎と志賀直哉―ある恋愛事件への反応をめぐっての一考察;志賀直哉と武者小路実篤―その友情のはじまりをめぐって;志賀直哉と太宰治―『如是我聞』の解釈の為に)

著者等紹介

生井知子[ナマイトモコ]
東京大学大学院人文科学研究科国語国文学専攻博士課程修了。博士(文学)。日本学術振興会特別研究員などを経て平成8年より同志社女子大学に勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

澄川石狩掾

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再読。 精神分析の観点から志賀直哉・有島武郎・武者小路実篤を論じている。 有島は「市民的な健全性としての性に関心を持たなかった」(「有島武郎―その女性像をめぐって―」)とし、また彼が「幼児」的である(「有島武郎論―その幼児性をめぐって―」)と述べているが、これらの主張には賛同しかねる。2020/05/10

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