内容説明
本書は、官僚歌人ともいうべき独自の活動を展開した「六人党」について、その全体像を巨視的に考察した犬養廉氏の「和歌六人党に関する試論」(『国語と国文学』昭和31・9)及びそれに続く諸論の凌駕を試みたものであり、説話世界の中にあったその事蹟を当代社会事象をも踏まえて詳細に検証し、その生成、消長を和歌史に具体的に跡づけようとするものである。
目次
1 「六人党」の世界(藤原範永と六人党;能因;歌人相模)
2 六人党の時代(「六人党」の生成;後朱雀朝―和漢兼作の侍臣たち;「六人党」の終焉;永承年間の六人党)
3 和歌史上の六人党(「紅葉ゝ」を着る人―公任‐頼実(六人党)‐俊頼
「落葉」の音―能因‐頼実(六人党)‐俊頼)
著者等紹介
高重久美[タカシゲクミ]
1943年(昭和18)愛媛県南予に生まれる。1966年(昭和41)お茶の水女子大学文教育学部国文学科卒業。2001年(平成13)大阪市立大学大学院文学研究科後期博士課程修了。博士(文学)。大阪府立四条畷高等学校教諭
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