内容説明
日本文学における仏教の影響は、広く、深い…否、日本文化自体が、仏教の影響下にあるといって良いだろう。筑土鈴寛、永井義憲、岡見正雄氏等の先学がその重要性を指摘し、今日ようやく研究は具体化し、進展しつつある。本書は、上代から中世に至る仏教文学を、最新の研究成果を可能な限り取り入れ、豊富な例文と共に通覧できるよう、平易に概説したものである。
目次
序説 仏教文学概説(仏教文学の定義;仏教文学の視野と視点 ほか)
第1章 上代の仏教文学(上代仏教文学概説;上代文学に表れた仏教)
第2章 中古の仏教文学(中古仏教文学概説―浄土教の流行;平安時代の説話集 ほか)
第3章 中世の仏教文学1(中世仏教文学概説;鎌倉時代の説話 ほか)
第4章 中世の仏教文学2(歌謡;法語 ほか)
第5章 唱導文学(唱導文学の定義;唱導文学の流れ ほか)
著者等紹介
黒田彰[クロダアキラ]
昭和25年(1950)三重県生まれ。昭和51年(1976)愛知県立大学文学部国文学科卒業。昭和56年(1981)関西大学大学院文学研究科国文学専攻博士課程後期課程単位取得退学。現在、愛知県立大学教授を歴て、平成12年より仏教大学教授、文学博士
黒田彰子[クロダアキコ]
昭和26年(1951)愛知県生まれ。愛知文教大学教授、文学博士
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