内容説明
昭和二十年代から今日に至るまで、百人一首の研究は飛躍的に進展した。しかし歳月の経過とともに、重要でありながら参照することが困難な論文が増加している。本書はこれら百人一首の研究史において必要不可欠な論文三十七編を集成し、編者による解説を付し、今後の研究への糧となるべく編纂されたものである。
目次
第1章 『百人一首注釈書叢刊』完結記念座談会
第2章 成立編(百人一首宗祇抄について―その著者を論じ百人一首の撰者に及ぶ;百人一首の書名成立過程について;『百人一首』成立上の問題点私考―後鳥羽・順徳両院の定家非撰入説批判 ほか)
第3章 性格編(古今集的表現の屈折;百人一首に採られた古今集歌;『百人一首』のなかの承久の乱 ほか)
第4章 解釈編(後撰集の天智天皇歌一首について―とくにその収載の事由;百人一首古注一本―持統帝詠「卯花」説の紹介;天の香具山の衣―百人一首古注を窓に持統天皇歌を読む ほか)
著者等紹介
大坪利絹[オオツボトシキヌ]
神戸親和女子大学名誉教授
上条彰次[カミジョウショウジ]
元神戸松蔭女子学院大学教授
島津忠夫[シマズタダオ]
大阪大学名誉教授
吉海直人[ヨシカイナオト]
同志社女子大学教授
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