内容説明
本書は、著者の旧著『今川了俊の研究』のほかに、これまで発表した論文のなかから、中世和歌関係のものと『徒然草』にふれたものを中心に三部に分けて収めている。
目次
『新勅撰和歌集』雑歌二―その内容と構成
京極為兼の恋歌二首―『玉葉集』覚書
『夫木和歌抄』巻三六「言語」考
定家卿の家の万葉受容―『万葉集佳詞』をめぐって
『万葉集』と今川了俊
兼好の誹諧歌試論
『兼載名所方角和歌』考―新資料の翻刻を兼ねて
室町時代の歌論・歌学―今川了俊の歌論を中心に
九州探題今川了俊の文学活動―『二言抄』を中心に
桜井神社蔵『徒然草』考
細川幽斎筆『徒然草』について
「光源氏巻々注少々」とその周辺
『桧垣嫗集』の成立私話
著者等紹介
荒木尚[アラキヒサシ]
1932年福岡県に生まれる。1954年熊本大学法文学部文学科国文学専攻卒業。1956年早稲田大学大学院文学研究科修了。熊本大学文学部教授を経て、現在就実女子大学教授。文学博士。専攻は中世文学。主要著書に『今川了俊の研究』(笠間書院)『幽斎本 新古今集聞書―本文と校異―』(九州大学出版会)『纂題和歌集―本文と索引―』(共著、明治書院)『中世和歌集 室町篇』(新日本古典文学大系、共著、岩波書店)『百人一首注・百人一首(幽斎抄)』(和泉書院)
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