研究叢書<br> 平家物語の成立

研究叢書
平家物語の成立

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  • サイズ A5判/ページ数 363p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784757600423
  • NDC分類 913.434
  • Cコード C3395

内容説明

『平家物語』が持つ本来的な意味を呼び出すためには、一度作品成立の時代の世界観に立ち戻り、その枠組みにおいて作品世界を読む必要があると思われる。書名とした「平家物語の成立」とは、客観的事実の究明という側面もさることながら、基本的には、その作品世界の成立という意味である。この点を解明することによって、中世の精神世界が持つ奥の深さ、豊かさが浮上してくるものと思われる。そして、この物語は、単に『平家物語』のみならず、その周辺に位置する軍記物語諸作品にも及ぶものである。本書において、これらの作品を取り上げたのは、その意図に沿ってのものである。

目次

第1章 物語の構想と成立の周辺(『保元物語』の歴史叙述;『平家物語』の構想力―巻一・滅亡の序曲 ほか)
第2章 物語世界の成立(文覚発心譚再考―物語世界の考察;滝口発心譚―延慶本『平家物語』の“特異”な世界をめぐって ほか)
第3章 歴史伝承と語り(源頼政の死;『源平盛衰記』の武勇譚―中世渡辺党異聞 ほか)
第4章 軍記物の展開(真名本『曾我物語』覚書―“御霊”と“罪業”をめぐって;語り物の周辺―真名本『曾我物語』の窓から ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みつ@---暗転。

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***** 卒論参考文献。第二章 物語世界の成立、対応部分を熟読。三 滅びに至る一つの脈絡においての知盛と成良の関係性について、しっかりした記述。四 『平家物語』の重衡像では、貴公子であった重衡の落魄した姿から、彼にとっての救いであった女性との対話についてまで述べられており、論文を書く上で大変参考になった。2012/12/20

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