出版社内容情報
おっさん、優雅な貴族生活…!?
内容説明
父・モルデアとの一騎打ちを経て、少しだけ“己の剣”へ前向きになり始めたおっさんベリル。心機一転、今日も元気に剣術指南―と意気込んでいたところ、ベリルに届いたのはフルームヴェルク辺境伯主催の夜会への招待状。「…なんで?」国や王族に関する案件らしいが、例によって断る余地のないまま、同じく招かれたアリューシアとともに貴族の屋敷へ赴くことに。絢爛豪華な食事、貴族が集う煌びやかな夜会、貴婦人からの歓待と、なんとも居心地の悪い優雅なひと時を過ごすベリルの前に、彼を昂らせる新たな強敵が現れて!?大人気おっさんファンタジーは、次なるステージへ!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナオフミ
36
主人公の心境の変化と主人公視点だからこそそれ以外からの主人公の評価がよくわかる話だった。体は老いていく一方でもさらに高みへと登りたいと思う主人公の願望には人生の先輩として見習うものがあると思いました。主人公の色恋沙汰も少しは進展してハプニングの一つでもあればいいと思いました。2023/06/30
こも 旧柏バカ一代
21
オッサンが騎士団の任務でとある貴族の領地へと赴く。その貴族が同期だったと判明。元々は貴族として生きていくつもりが無かった彼は、修行が終わり自領に戻ったら立て続けに上の兄達が死亡。そして家督を継ぐ事となる。2024/11/28
nishiyan
10
アリューシア宛ならいざ知らず、自分にもフルームヴェルク辺境伯主催の夜会への招待状が届き、困惑するベリル。断る余地もなく、辺境伯領に赴く本巻。同地でかつての弟子と再会というお馴染みの展開がありつつ、夜会の相手役である辺境伯の妹シュステから向けられる好意にたじたじになったり、美しいドレス姿のアリューシアにドキドキしたりと恋愛面でやや進展があったのはよかった。辺境伯領からの帰路では対人戦で初めて苦戦を強いられるだけでなく、味方にも被害が出て…。そこで強く芽生えた剣の頂を極めたいという欲求。次巻ではどうなるのか。2024/08/18
chirako
8
新キャラのフルームヴェルク辺境伯が面白くて、中盤の彼との会話場面は何回も笑った。これは作者の設定勝ち。1巻以来、久しぶりにヒロインしてるアリューシアも新鮮(笑)。最初はアリューシアの損な当て馬ポジ?と思った新キャラヒロインが居酒屋の娘さんレベルでこっちにしようぜヒロイン力が強いのも面白かった。なにより主人公の心境が前巻で変化したおかげか、読者への説明が多すぎると思った3~4巻に比べて文章がすごく軽妙にいいテンポで読みやすくなってるの楽しかった。絶対にヒロインにならないルーシーとの大人の友達関係も好きです2023/06/10
くまくま
5
強敵現る2023/10/03