内容説明
―サポートシステム・モデルデルタ・コード153より。報告:本書には、ヨルハ実験M部隊に関する作戦行動記録を収録している。説明:ヨルハ実験M部隊とは、ヨルハ型男性モデルによる小隊編成であり、各種任務に携わる同じヨルハ型男性モデルのデータ収集を、極秘裏に行うことを目的に作られた。本書には、彼らの「生きてきた」時間が収められている。なお、彼らが「生きた」後の地球の状況については、小説『ニーアオートマタ』において語られている。
著者等紹介
映島巡[エイシマジュン]
1964年生まれ。福岡県出身。主な著書は『小説ドラッグオンドラグーン3ストーリーサイド』『FINAL FANTASY 13 Episode Zero』『FINAL FANTASY 13‐2 Fragment Before』(スクウェア・エニックス)など。また永嶋恵美名義の著書に『泥棒猫ヒナコの事件簿 あなたの恋人、強奪します。』(徳間文庫)等がある。2016年、「ババ抜き」で第69回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞
ヨコオタロウ[ヨコオタロウ]
ニーアシリーズ、ドラッグオンドラグーンシリーズのゲームディレクター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アカミネ
18
ゲーム本編のヨルハができる前の前から2Bと9Sは惹かれ合い、殺しあう運命だった。何回繰り返しても、造り直されても、お互いの魂を救い合っていた。真実を知ったら反逆や内乱を起こすのを分かってても色んな性格を持出せるのはやはり人類への憧れ故なのかもしれない…絶望感しかないのに美しつ感じるこの世界観は永遠と死ぬ為に生まれてくるアンドロイドと戦う目的すら忘れた機械生命体で溢れてる。ここでアジの情報源が発覚するのは意外でしたが、せめて彼ら3人は地球の裏側に辿り着いて欲しい。2020/05/21
彼方
9
宇宙人が生み出した機械生命体に侵略された地球を取り戻すべく作られた、アンドロイド・ヨルハ型男性モデルによるM部隊の運命を描かれるNieR:Automata前日譚。どこまででも、ヨルハは残酷すぎる宿命を背負っているのだなと…重くのし掛かる読後感。絶望的な戦場の数々と隠されていた真の計画、ゲームの情報量ではバックアップのある擬似的に思えた死も痛みや無念が感じられ、彼らの中に…そして2Bや9S、A2の中にも本編だけでは読み取れない葛藤、苦しみが渦巻いていたのだろうな…と思わせられて再びプレイしたくなりますね…。2020/05/22
イツキ
9
ニーアオートマタ本編の前日譚。ヨルハ計画が実行されることになった真相が明かされるプロローグが衝撃的でした。どんな形になってもお互いを思い合う二号と九号が切ないです。男性型のヨルハ機体がゲーム本編で少なかった理由が明かされたり実験的な性格が強いせいで理不尽な命令をされながら必死に生き抜こうとする各人の心理描写は良かったですがもう少し二号と九号に焦点を当てて欲しかった気もします。2018/08/04
北白川にゃんこ
4
それはすべての始まりでしかなかったモノ達の物語。布石でしかない命。しかし、生きた。それもまた命にふさわしい。2021/01/12
みずたま
2
9Sが出てくるのかな…?と思いながら読み始めましたがちょっと違いました。それにしても諸悪の根源は誰なの?何処なの?人間が遺言したわけじゃないよね?人類会議のAIの暴走?んーよく分かってないんだな、まだまだ。2022/07/25