- ホーム
- > 和書
- > コミック
- > 少年(小中学生)
- > スク・エニ ガンガンC
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
武巳
9
最後の決戦はほんとに読みながら祈ってしまった。ストラウスは生きるべきだと思っていた。鳴海清隆でさえ生き残ったんだからと期待したのだが…冗談の一つも通じないやつが偉くなるとろくなことにならない。無限十字を見ると本当にそう思う。誰一人悪人が登場しない物語だが…やはり納得できない2018/11/15
袖崎いたる
8
最終巻。月とヴァンパイア。天才は天災である…的な?原作者のあとがきを読んで、筒井康隆が自分のデータベースからつどつど選んで展開を描くというのを思い出す。みーんな赤バラにデレデレですわな。2018/08/20
光心
7
[全巻読み終えての感想となります] まず連想したのが、城平京先生が同じく原作をしていた『絶園のテンペスト』だった。というのも、似た要素を持つものがあった点がそれにあたる(愛する者の死に隠された真実、宇宙から飛来するもの、復讐とそれを抑える強靭な理性)。しかし、『絶園のテンペスト』とはそのテーマが異なり、赤バラ王ことローズレッド・ストラウスの「王としての生き様」の美しさが余すところなく描かれていた。彼以上に王であれる王なんていないんじゃないかとこの作品を読み終えて思う。短いし、これは人におすすめできる。2017/12/15
柊龍司@中四国読メの会&読メ旅&読食コミュ参加中
6
始めに見えていた吸血鬼と人間との対決から、吸血鬼と宇宙人という荒唐無稽な話になると思わせて、二転三転する真相を更にひっくり返しつつ、きっちりと物語をまとめたのは原作者の力でしょうか。結構な傑作だと思うのですが、どうしてこの作品の話を聞いたことがないのか不思議です。2011/02/20
吟
6
つい繰り返し読み返してしまう漫画です。少しだけ、と思って読み始めたのですが、二転も三転もする事態、明かされていく真実に目が離せず、結局全巻読み返してしまいました。話の内容を簡潔に纏めると突飛な話に感じられても、読み通してみると違和感がないからすごい。気になる箇所もありますが、それを上回る魅力があると思います。罪深いながらも孤独で優しい王の苦難の物語で、彼の背負うものの重さ、孤独、そしてその大きな優しさを考えるとなんとも切ない気持ちになります。散々後味の悪い真実と事態を突き付けながらも、最後は良かったです。2010/12/23