内容説明
新聞部部室にて、歩とひよのは、ひとりの少女から兄の仇を討つために力をかしてほしいと懇願される。そして、歩は過去の殺人事件をめぐり剣の達人・黒峰キリコと対決することに…。対決の行方は！？そして、事件の真相は！？ガンガンＮＥＴにて大好評掲載中の「名探偵鳴海清隆～小日向くるみの挑戦～」から２編も同時収録。
著者等紹介
城平京［シロダイラキョウ］
６月１５日生まれ、奈良県出身。第８回鮎川哲也賞最終候補作「名探偵に薔薇を」（創元推理文庫）にて長編ミステリデビュー。１９９９年８月より、少年ガンガンにて「スパイラル～推理の絆～」の連載を開始
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ＠2019.11.2～一時休止
47
漫画の方は知りませんがミステリー色が強くて面白かった。2014/02/04
ひめありす＠灯れ松明の火
29
城平祭りに合わせて再読。もしもっと別の形で（出版形態や登場人物など）作っていたらもっと違う評価が出たんじゃないか、と思うくらいwhydonitとしては秀逸だと思います。でも、それだと歩とひよちゃんの絡みとかがなくなるから、今度は別の意味で面白さが半減するかもしれません……。基本論理を推理できればこっちのもの、という新本格の流れがあり、かつ子供向けのノベルスとしてのキャラクターがそろっていますので、本編を読む読まないに関わらず多くの、これからミステリーを読み始める子どもたちに読んで欲しいなと思います。2011/11/07
U
16
ミステリしている……！ 楽しかったです。なんとーく昔読んだような気もするんですが覚えていない……。それはさておき、舞台時期的にわりと序盤の方なのでまだ爽やかな感じ。漫画より歩の内心の情報量が多く感じられて興味深いです。おまえひよのさんにそんなこと思ってたんか。けっこう御機嫌とりしていてなんか可愛いな。でも漫画を完走したあとに読むと色んなところで切なくなる。まだデレていないまどかさんがなかなかにバイオレンス。ワンダフルハートは結末もですが、潤子さんの考え方や、彼女の兄姉の思いが胸にくる。2014/11/25
coco夏ko10角
14
漫画全部持っててアニメも完走したのにはたと「そういや小説読んでないわ…」となり今更手に（←10年以上越しですやん）。原作者である城平さんが書いてるのでキャラ崩壊せずミステリ面もちゃんとしてるのがいい。「ソードマイスターの犯罪」ブレチル登場前に起きた事件。本編の真相を知ってるからか会話を深読みしてしまう。 小日向くるみの二つの事件についてはみなさんも書いてる通り「ワンダフル・ハート」の出来がいい。このホワイダニットは想定してなかった。くるみの「じゃあ、何が大切なの？」がすべてだし切ない。2014/05/04
ひろ
13
歩とひよののコンビがひどく懐かしい！ 本編の結末を知っていると思うところはあるけれど、序盤の裏表のない二人の関係が好き。剣道の名門・千原道場を巡る一つの事件に力ではなく論理で挑む表題作「ソードマスターの犯罪」は、リアリティこそないにしろ、根底となる推理や事件背景はちゃんとしていて、軽いわりに読み応えはあると思う。外伝は「ワンダフルハート」がとにかく秀逸で、凄惨さの中に微かな希望を感じさせてくれる。2013/12/03
