内容説明
日々、好奇心の赴くままに膨大な洋書を読んできた翻訳家の乱読・多読な読書案内。読むほどに洋書や翻訳書やいろいろな本が読みたくなってくるエッセイ集。
目次
1章 イギリスの小説(洋書を読みたい人必読。ウィリアム・トレヴァーの小説は最高である―『丘の独身者たち』ウィリアム・トレヴァー;サッチャー時代の英国を一人の青年の目を通して描いたブッカー賞受賞作―『美の線』アラン・ホリングハースト ほか)
2章 アメリカの小説(アメリカで最も偉大な無名作家を一躍有名にした小説―『マーティン・ドレッスラー』スティーヴン・ミルハウザー;ヤッピーの恋愛と挫折を韻文で書いたインド系天才作家―『ゴールデン・ゲイト』ヴィクラム・セイト ほか)
3章 評論、伝記、そして英語論(「ニューヨーカー」の名物映画評論家による辛口風味の映画評大全―『映画五千一夜』ポーリン・ケール;SF作家アシモフの膨大な手紙をまとめたユーモラスな書簡エッセイ―『敬具、アイザック・アシモフ』スタンリー・アシモフ編 ほか)
4章 マニアックな世界(「世界消滅映画」をなぜ人は楽しむのか?―『ミレニアム・ムービーズ』キム・ニューマン;西洋の子供が恐れるブギーマンや妖怪異人を文化・社会的に洞察―『怖いよ、ブギーマン』マリーナ・ウォーナー ほか)
5章 エッセイ、旅行記(パタゴニアへの強い憧れが生んだ傑作旅行記―『パタゴニアにて』ブルース・チャトウィン;大作家の妹にして下宿屋の女主人が書いた英国下宿屋繁盛記―『何がマーゴに起こったか?』マーガレット・ダレル ほか)
特別付録 そして今日も本を読んでいる「未来の古典」との評価も!若手作家の深くて広い作品世界に驚嘆―『ありふれた人々』サリー・ルーニー
著者等紹介
宮脇孝雄[ミヤワキタカオ]
1954年高知県生まれ。翻訳家。早稲田大学政治経済学部在学中に「ワセダミステリクラブ」に参加。敬愛するミステリ評論家・翻訳家の小鷹信光氏の薫陶を受けつつ翻訳活動を始め、早川書房よりデビュー、今に至る。『死の蔵書』や『異邦人たちの慰め』などエンターテインメントから文学まで多様なジャンルの作品を翻訳。また翻訳に関するエッセイ、料理や英米文学・ミステリに関するエッセイ、評論も多い。現在、(株)日本ユニ・エージェンシーで翻訳教室を開講、専修大学で非常勤講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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