内容説明
建築家・阿部勤さんが贈る家のぬり絵本。きみの心のイメージで、感じるままにぬってみよう。気持ちのよい家がきっと見えてくるよ。
著者等紹介
阿部勤[アベツトム]
1936年東京に生まれる。1960年早稲田大学理工学部建築学科卒業後、坂倉準三建築研究所勤務。1975年室伏次郎とともにアルテック建築研究所設立。1984年アルテック設立。2004年「私の家」第5回日本建築家協会25年賞受賞。日本大学芸術学部非常勤講師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
39
四辻に建つ家の角に大きな欅。この絵を見た途端実際にこの家を見た事を思い出しました。偶然通りかかり、魅了されて長い時間眺めていました。もう、うん10年前なのに、鮮やかに思い出されます。あの家の中を拝見したかった夢が今叶いました。中心に大きな部屋があって、それを取り囲むように二重の空間があるという変わった間取りです。個室と言えるのは2階にある寝室1つ。好き嫌いが分かれそうです。窓が多くて、庭の豊富な緑が居ながらにして楽しめるなんて、羨ましすぎる。絵本との事ですが、大人の絵本。2017/09/29
みさどん
13
おもしろい一冊。建築家である筆者が気持ちの良い我が家の場面をぬり絵にしているのだ。プロが造るベストな家なんて自分には関係ない、到底無理と思っていたけれど、緑がたくさん、こだわりの一品、縁側、樹木などなど、いいなと思えるところがたくさんあった。整理と自然が大事かも。これがあると、ストレスフリーだと自分は思える。2017/07/15
dodon888
3
小学生の頃、「お宅探訪」でこの家を紹介していた。その記憶が鮮明で、建築学科に入るきっかけとなった。今見直すと、プランの良さもあるが、阿部さん独特の生活感や、小さな集積物たちが形作る匂いに、私の波長が合うのだと理解した。・・・そして大事すぎて塗れない。トホ。2010/01/04
みなごじら
2
理想の家。若い読者にむけてのぬり絵という形をとっているが、これがかえって色彩、光、風を感じさせてくれる。ことばも簡単とか平易とかではなくやさしく深い。生きていくことと家とのかかわりがぎゅっと凝縮されている。
ロピケ
2
実は、再再再読くらい読んでます。図書館で子供が借りる本を決めている間、「急がなくて良いよ。」と、この本をじっくり眺めては「いいなあ。」と心の中でため息。将来、こんな家に住めたら…と一階、二階の間取りの載ったページを検分し、一階にトイレが無い事に今回初めて気が付いた。階段の下?でも、階段の下にドアは無し。自分だったら、一階にトイレは必要だな。とか、どうでも良い事を考えながら、気の済むまで眺めて良い気分。何といっても、半戸外というスペースが私には魅力が強すぎる。2010/12/12