内容説明
家はそれがかたちとしてできたときが完成なのではなくて、家族の生活がその中で行われ、そんな生活とともにだんだんと充実し、完成されていくものである。ついに家という謎があかされる。子どもたちが家に出会うために。建築家が初めて子どもの目線から家について語る絵本。
著者等紹介
益子義弘[マスコヨシヒロ]
1940年東京に生まれる。1964年東京芸術大学建築科卒業。66年同大学院修了。吉村研究室助手を経て、永田昌民とM&N設計室を開設し、建築家として活動。現在、東京芸術大学美術学部教授
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
13
子どもの目線(大人ですが)で描かれた家の本。家は出来上がったから完成!ではなく、人が生活して育てていくもの。自然や環境、文化などと調和することが育つ家庭では必然です。2021/03/31
る*る*る
8
読友さん感想より読書♪ 自宅や職場を心地良くしたい。常に思っている。『間取り』についてのページが興味深かった。大きさやかたちや場所のとりかたが、人の気持ちや間柄に関係するという。『家』について、とてもわかりやすいシリーズ。続刊も読んでみよう♪2014/08/31
びすけっと
8
2004年11月刊。「町家えほん」の並びにあった本。きっと参考になると思って借り出し。木陰が家の基本とは、気候と土地柄にあったものなのですね。わずかですが、海外の例が述べられています。後半は著者の家が居心地と風、陰を考えて作ったことが書かれています。マンションや建て売りはそこまで充分に考えられていないのだろう。町家のように区切れもするし、広間にもなる家、いいな。雨風しのげる家に住まえることがいちばんですけれど。このシリーズ、読んでみます。2014/08/14
ごまらーゆ
6
くるねるところにすむところシリーズの1巻。やはりこれから読むべきでした。風土に合わせた住まいのあり方や、そこに住むための工夫やルールが分かります。風通しの良い住まいを目隠しで仕切る家屋の日本。音にはとても気をつけて、部屋割り人との距離を推し量る間取りにしているなど興味深い内容。集う、間を置く、約束を守る‥生きる上での大切な事がつまっていました。2014/08/27
moyk
1
一冊のポートフォリオであり、住むことの営みが柔らかい語り口で書かれてる。古代から現代へ、抽象から事例へと自然に流れる構成と添えられた優しい挿絵は是非見習いたい。2013/04/10
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