出版社内容情報
写真か！本物か！まるで見分けのつかないジオラマに海外からも絶賛の声。オールラウンドモデラーのアラーキーによる渾身の作品集！
写真か！本物か！まるで見分けのつかないジオラマに海外からも絶賛の声。ゴッサムシティから、港の造船所、ミリタリーまで、オールラウンドモデラーのアラーキーによる渾身の作品集！
内容説明
絶対二度見！これが模型って…。
目次
作品名「ゴッサムシティ」
作品名「港の片隅で」
作品名「やきいも」
作品名「昭和の終わりに」
作品名「トタン壁の造船所」
作品名「西瓜の夏」
作品名「かぶとむし」／「てんとうむし」
作品名「混沌の街」
作品名「赤灯台の防波堤」
作品名「悪役１号」
作品名「ＡＴＴＥＮＳＩＯＮ」
作品名「神々が住む森」
作品名「名刺サイズ情景」
作品名「Ｇｏ！ｆｉｓｈｉｎｇ」
著者等紹介
情景師アラーキー［ジョウケイシアラーキー］
荒木智。１９６９年東京生まれ。中学時代に本格的に始めたジオラマ作りにハマり、各種模型コンテストに出品し腕を磨く。大学では工業デザインを学ぶ。家電メーカーにプロダクトデザイナーとして入社し現在も在籍。３０代半前でのコンテスト受賞をきっかけに、各種模型雑誌からの依頼を受けジオラマ作品を多数発表。サラリーマン作家としてアフター５と休日を使って創作活動を続けている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
積読亭くま吉(●´(エ)｀●)
92
★★★★☆すっかりハマってます。筆者がどんな方なのか存じ上げ無いのですが(本書内では、ご夫婦で登場)イラストも書ける方で、何もかも筆者の手作りのような１冊。手仕事マニアは、ため息しか出ない…。一つ一つのジオラマに物語があって、ただリアルなだけでは無いのです。その情景を再現する事で、溢れ出す愛を筆者は語ります。現実の風景を借景として、撮られたジオラマの写真は、本当にジオラマなのか？見れば見るほど分からなくなるくらい、物語が、そして時代が、そこに再現されています。眺めているだけで、なぜか癒されます2016/09/16
あじ
60
昼は普通のサラリーマン『荒木智』。その裏の顔はSNSで『情景師アラーキー』という異名を持つ。彼にタミヤの工具を持たせると、現実世界を鏡に写したと見紛う程の、今にも動き出しそうなジオラマが生み出される。現景でも再景でもない、彼のイマジネーションを駆使した“情景”。ゴミステーションの散らかり具合、ガムが貼り付くストリート、錆に侵食された車…ジオラマの中に立ち、隅々まで見渡さなければ物語の構築はならぬ。素材の再現にも妥協を許さない。本書では惜しみなく、技術や種明かしをしている。次は写真集でお会いしたい。2015/09/26
えっくん
33
★★★★☆日本人は箱庭や盆栽など小さな枠に凝縮されたミニチュア作りが生来好きなのでしょう。本書には著者が製作した数々のジオラマ作品が掲載されていますが、眺めているだけで時間を忘れてしまうほどその精巧さに魅了されます。冒頭のバットマンの架空都市ゴッサムシティも、空き缶やゴミが散乱した荒廃した街並の不気味さが素晴らしいです。散乱した雑誌や新聞も実物画像を縮小印刷し製作したものだとか…。他にも朽ち果てた漁船や、廃車置き場の錆だらけの車両、レトロ感を醸し出した昭和の町並みなどわび・さびの情景がお見事でした。2018/03/03
バニラ風味
16
昔、どこかで見た風景。今は、こんな場所ないなぁ…と思いつつ、あれ、こんな所に巨大な指が!と思ったら、ジオラマの風景なのでした。ジオラマによって、あたかも本物のように、映画の中のワンシーンや、思い出の風景などが再現されています。その数々のパーツの作り方やコメント、使った道具、その思い入れも掲載。ジオラマを通して出会った妻とのエピソードと、妻と二人でジオラマの中に入り込んだ写真が、また素敵でした。いつか、掲載されているジオラマの本物も見てみたくなりました。2015/07/15
遠い日
15
小さなジオラマに、世界そのものが再現されている。全て手作り、リアルな傷みや汚れ、裂けなども、みごと。きれいごとだけではない、この世の真実とドラマがそこにある。どんな物語がそこにあったんだろうと、まじまじと見入ってしまう。本当にすごい！！2018/10/11
