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観なきゃよかった―立川談志映画時評

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  • サイズ B6判/ページ数 286p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784757223455
  • NDC分類 778.04
  • Cコード C0095

出版社内容情報

落語に負けず劣らずの愛情を映画に注いだ故・立川談志。その生前に遺された比類なき映画評、エッセイを集大成ファン垂涎の一冊。

立川談志、映画を愛し、映画を斬る!生前、誰よりも映画を愛した天才落語家が、アステア、ワイルダーからスピルバーグ、コーエン兄弟まで語った、絶品の映画エッセイ集。ジーン・ケリー追悼から、「週刊サンケイ」伝説の連載「談志のエンドマークを斬れ!」や「週刊文春」星取表、大林宣彦監督ほか映画の盟友たちとの対談まで、愛と毒気と歓びに満ちた映画スクラップブック!

はじめに 和田尚久

Scene1 ジーンとキャグニィが好きだった

談志が惚れた“青春”は間違っていなかった――追悼ジーン・ケリー
『天国は待ってくれる』を観て、私に教えてほしい……
もう一度、ゆっくり観よう……再び帰ってきた『アラビアのロレンス』
明日の夜が楽しみだった三日間、四百二十二分の『ゴッドファーザー特別完全版』
『ゴッドファーザー PART?V』ま、コッポラだし、重厚な撮り方をしてるし……しかし役者が違う
『ミラーズ・クロッシング』を観て
あの人にこの映画をそっと教えてやりたい――『童年往時 時の流れ』
「ワイルダーに関係ない奴ァ読んだって仕様がない」――家元が御大の自伝を読む


Scene2 談志のエンドマークを斬れ!/談志の星取表

「追いつめられて」
「イシュタール」
「ビックタウン」
「危険な情事」
「戦場の小さな天使たち」
「アメリカン・ウェイ」
「遠い夜明け」
「タバコ・ロード」
「誰かに見られてる」
「レボリューション/めぐり逢い」
「張り込み」
「月の輝く夜に」
「ウォール街」
「ブロードキャスト・ニュース」
「ダンサー」
「太陽の帝国」
「うるさい女たち」
 談志の星取表


Scene3 ああ、観なきゃよかった

『ファミリービジネス』は二流のホームドラマ1
『ブレイズ』のP(ルビ:ポール)・ニューマンに、オスカーをやってくれ
『白く渇いた季節』、ま、ヨシとするかね
『悲情城市』をうっかり観てしまった理由
『のるかそるか』は見事なまでに「何もない」
キチンと製作ってはある『レッド・オクトーバーを追え!』
『ヘンリー五世』のケネス・ブラナーはキャグニィに似ている
『48時間PART2 帰って来たふたり』のE(ルビ:エディ)・マーフィがヤダ
『グッドフェローズ』、何といってもデ・ニーロの存在感
『カナディアン・エクスプレス』、“細工は流々、仕上げを御覧じろ”の了見通り
『運命の逆転』、たいしたことないが、つまらなくもない
『ケーブル・ホーグのバラード』、いくら出しても惜しくない
『上方苦界草紙』の小川真由美、文句なし
二度も観た『シラノ・ド・ベルジュラック』
耳に栓して観た『COO 遠い海から来たクー』
『ありふれた事件』は下の下である
しばしの夢に酔った『レディ・イヴ』
呆れけえって屁も出ない『月はどっちに出ている』
サイレントの『椿姫』、澤登翠を聴いてほしい
『シンドラーのリスト』なんか誰が観るかいな
人による映画評の違い、これは一体何なのだ
『林檎の木』、おめえには判ンねえよ
『永遠の愛に生きて』を楽しむのはどういう人達なのか
四十分我慢した『マーヴェリック』
映画メモより、あれこれ

Scene4 映画の友と、映画を語る

立川談志×大林宣彦
立川談志×佐藤慶
立川談志×森卓也

Scene5 わがベストテン、そしてアステア

マイベストテンと好きな映画人<洋画篇> 
マイベストテンと好きな映画人<邦画篇> 
マイベストテンと好きな映画人<ミステリー&サスペンス映画篇>
好きな男優<洋画篇・邦画篇>
史上洋画ベスト10――立川談志×長部日出雄×田中小実昌
名作文学から生まれた名画への偏愛~家元お勧め第一号『情婦』
談志が見たフレッド・アステア

あとがき 和田尚久

【著者紹介】
立川談志(たてかわ・だんし)1936(昭和11)年、東京都に生まれる。本名・松岡克由。1952年、16歳で柳家小さんに入門、前座名「小よし」。18歳で二つ目に昇進し「小ゑん」となり、1963年、27歳で真打ちとして五代目立川談志を襲名する。1971(昭和46)年、参議院議員選挙に出馬し、全国区で当選。1977(昭和52)年まで国会議員をつとめる。1983(昭和58)年、真打ち制度などをめぐって落語協会と対立し、脱会。落語立川流を創設し、家元となる。著書には、『現代落語論』『あなたも落語家になれる』『談志楽屋噺』『努力とは馬鹿に恵えた夢である』『立川談志まくらコレクション』など多数。2011(平成23)年、喉頭がんにより死去。

内容説明

立川談志、映画を愛し、映画を斬る!天才落語家が遺した愛と毒気と歓びに溢れる、映画エッセイ・スクラップブック。

目次

1 ジーンとキャグニィが好きだった(談志が惚れた“青春”は間違っていなかった―追悼ジーン・ケリー;『天国は待ってくれる』を観て、私に教えてほしい… ほか)
2 談志のエンドマークを斬れ!/談志の星取表(「追いつめられて」;「イシュタール」 ほか)
3 ああ、観なきゃよかった(『ファミリービジネス』は二流のホームドラマ;『ブレイズ』のP・ニューマンに、オスカーをやってくれ ほか)
4 映画の友と、映画を語る(立川談志×大林宣彦;立川談志×佐藤慶 ほか)
5 マイ・ベストテン、そしてアステア(マイ・ベストテンと好きな映画人(洋画篇;邦画篇;ミステリー&サスペンス映画篇)
好きな男優・洋画篇・邦画篇 ほか)

著者等紹介

立川談志[タテカワダンシ]
1936(昭和11)年、東京都に生まれる。本名・松岡克由。1952(昭和27)年、16歳で柳家小さんに入門、前座名「小よし」。18歳で二つ目に昇進し「小ゑん」となり、1963(昭和38)年、27歳で真打ちとして五代目立川談志を襲名する。1971(昭和46)年、参議院議員選挙に出馬し、全国区で当選。1977(昭和52)年まで国会議員をつとめる。1983(昭和58)年、真打ち制度などをめぐって落語協会と対立し、脱会。落語立川流を創設し、家元となる。2011年、喉頭がんにより死去

和田尚久[ワダナオヒサ]
放送作家。東京生まれ。担当番組は『立川談志最後のラジオ』(QR)、『談志の遺言』(TBS)、『青山二丁目劇場』(QR)、『歌舞伎座の快人』(QR)ほか。著書は松本尚久名義でも上梓。落語会のプロデュースなどもおこなっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

gtn

5
談志と長部日出雄が、「ビリー・ワイルダーは先代金馬だ」と一緒になって喜んでいる。つまり、批評家は見向きもしないが、後になればあいつが一番うまかったという存在。大衆さえ味方につけておけば怖くない。2018/10/07

go

3
談志が好き勝手に感想を言っていて面白い。談志だから成立する本。いろんな人との対談がまた面白く、読んで損はなかった。2023/09/25

tsukamg

2
談志が映画について記した未収録の文章をまとめたもの。週刊サンケイ連載の「エンドマークを斬れ」収録が嬉しい。配給会社の担当との対談形式がユニーク。家元、言動が落ち着いていて、聞く耳をもっている。一番大人しい頃か? 正しき鑑賞者は了見があるのだと痛感。たくさんの「なるほど」をくれます。2018/05/20

スワヒリ亭こゆう

2
家元なりの映画評がとても参考になりました。 どちらかと言えば古めの映画の数々にまだ観てない映画は沢山あるなぁと感嘆してしまいます。2017/05/18

inuiwa007

1
談志さんのお薦めのうち、「ブロードキャストニュース」「張り込み」を観たが、どちらも面白かった。2016/05/20

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