エロの「デザインの現場」

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  • サイズ A5判/ページ数 205p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784757223103
  • NDC分類 021.4
  • Cコード C0076

出版社内容情報

雑誌全体のデザインを底上げし、「ネクストステージ」に引き上げたデザイナーと、それを支えた編集者達のルポルタージュ。

渋谷陽一(『ロッキング・オン』社社長)いわく、「今、持って歩いて恥ずかしくないエロ本(『URECCO』)がある」ーーー。80年代後半のバブル期から90年代、2000年代にかけて、新興勢力であるAVという映像メディアと闘いながら、お互いに【パーッケージ・デザイン】で、それまでとは圧倒的な差をつけた【エロのデザイン】があった。実用性はもちろん、『エロ本をデザインで買う』。間違いなく、エロ本だけでなく雑誌全体のデザインを底上げし、「ネクストステージ」に引き上げたデザイナーと、それを支えた編集者達のルポルタージュ。

内容説明

「URECCO」「デラべっぴん」「ザ・ベストマガジン」「GOKUH」「ビデオ・ザ・ワールド」「Chuッスペシャル」「夜遊び隊」「チョベコミ!」etc.雑誌デザイン史には載らない革新的なデザインがかつてあった。いま明かされるエロ本の伝説。

目次

古賀智顕
こじままさき
野田大和
〓(ほう)統ひろし
黒木茂
明日修一
田口美知雄
小西秀司
大賀匠津

著者等紹介

有野陽一[アリノヨウイチ]
1960年東京生まれ。東海大学文学部広報学科卒。編集デザインプロダクション・スタジオIWAO在籍後、『平凡パンチ』スタッフを経て、フリーデザイナー。屋号はビショップ。マンガ編集を皮切りに、男性グラビア誌、学年誌、アニメ雑誌など、編集とデザインを兼務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きいち

32
デザインを言葉にするのは難しいけれど、担い手の来歴や影響を受けたデザイナーが挙げられていくと、ああ、そうか~と腑に落ちるところがあって、労作だと思う。◇エロさえあれば実験できる、というとロマンポルノの一時代を思い起こすけど、この人たちは少し違う。本気でエロを追求してる編集者側とのせめぎあいがあるからか、何となく「まじめに仕事してるなあ」としみじみ感じられるのだ。◇SM誌の妙に上手なホソケイ処理やキンアカ使い、そうか、ペヨトルの流れなのか。◇インデザやイラレで開かれたデザイン中の誌面画像の現場感もよかった。2017/01/14

イノ

11
一時代を築いたエロ本のとんがったデザイナー達のインタビュー集。 最初の人が伝説級の人らしく、話も面白かった。  読んでた人の方が面白いと思う。  殆どが廃刊・休刊になっているのが寂しい。2016/05/30

nizimasu

9
表紙は刺激的だけど、内容は至ってオーソドックなインタビュー集。個人的にも90年代のエロ本はサブカル的な視点で読んでいたけど、この著者もしかり。その背景にあるデザインも大洋図書や英知出版などのビジュアルのイメージの強い出版社のデザイナーさんが多数登場する。でも結局、時代がAVになるにつれ、成人誌は今やひん死の状態。そうした中でデザインになにができるのか、そうした提言が聞きたい気がしたけど無理かな2014/05/01

garth

6
すべてはペヨトルからはじまる。2014/03/05

osakaspy

5
1980年代末からエロ本のデザインは急激に先鋭化しており、エロティックなものを売るという目的からすると素人目にはよくわからないレベルに到達していました。よくわからないレベルに突き進んでいった時代を先導し、担い、またそのレベルが終焉していく状況を生きたデザイナーたちに対するインタビュー集。エロティックなものについての表現史の一部であるという点で非常に重要な1冊。エロ本をエロくない方の目で眺めてみたら、何が見えてくるのか?そんな深淵なる課題に、果敢に挑んだ一冊2014/03/03

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