出版社内容情報
女性誌や広告の第一線で活躍する人気フォトグラファーが、露出、ホワイトバランス、構図など、カメラを使いこなす基本を、どの本よりもわかりやすく解説。
「センスのいい写真に必要なのはたったこれだけ」
テーマを絞る、順光で撮らない、使うのは3つの撮影モードのみ。
フォトグラファーならではのわかりやすく実践的なコツ解説でいつもの写真が素敵な一枚に。
機械が苦手な文系の人にもよくわかるデジタル一眼カメラ、ミラーレスカメラの撮り方入門。
こんな写真が撮りたい、と思う素敵な作例も撮影データとともに豊富に収録しています。
写真はむずかしい。カメラの操作がうまくできない。
そう感じている方もいらっしゃるかもしれません。
でも、カメラの機能をすべて使いこなせるようになる必要はありません。
私自身、頻繁に使う機能は限られています。
たとえば、撮影モードは3つだけです。
シンプルに撮ることが、思い描く写真への近道なのです――。(著者「はじめに」より)
はじめに
Part. 1 カメラと撮影の基礎知識
デジタル一眼を使いこなすために
1-1 デジタル一眼にはどんなものがある?
1-2 カメラの構造、これだけは知っておこう
1-3 カメラの正しい持ち方、構え方
1-4 さあ、撮ってみよう
1-5 狙ったところにピントを合わせる
1-6 3 つの撮影モードで思いどおりの写真を撮る
1-7 ボケの効果を狙う―絞り優先モードの特徴とコツ
1-8 動きのある写真を撮る―シャッタースピード優先モードの特徴とコツ
1-9 気軽なスナップを撮る―プログラムモードの特徴とコツ
1-10 明るさを変える―露出補正の基本
1-11 光の色を変える―ホワイトバランスの効果
1-12 暗い場所の撮影に生かす―ISO 感度を使い分ける
1-13 標準、広角、望遠、マクロレンズで撮ってみよう
Column1 フィルムカメラのすすめ
Part. 2 自分らしい表現で撮る
ワンランクアップ写真術
2-1 「 どんなものも被写体になる」という目線で
2-2 何をどう撮りたいかを明確にしよう
2-3 逆光で雰囲気よく撮る
2-4 天候による光の違いを理解する
2-5 構図は撮影者の“ 意図” を表す
2-6 上から、下から、カメラアングルを変えてみる
2-7 プロの写真術に学ぼう
2-8 レタッチの基本?@ 撮影した画像をイメージどおりに仕上げるレタッチ
レタッチの基本?A 最終的にどう変えたいかを明確にする
レタッチの実践 実際にレタッチしてみよう
Column2 写真家から写真術を学ぼう おすすめ写真集?@
Part. 3 シーン別撮影テクニック
印象に残る写真を撮る視点とコツ
3-1 【インテリアの撮り方】
テーマは、光と影のリズム感。あえて部分だけ切り取って、より印象的に
意図的に主役を少し隠して、視線を導く
3-2 【小物・雑貨の撮り方】
同系色の背景とマイナス補正で、ブローチのピンクを強調する
シンプルな背景で、ころんとしたポットのぬくもりを表現
青っぽい色あいで、しんとした冬の寒さを伝える
日陰のやわらかい光を生かし、あたたかみのある佇まいに
3-3 【果物・お菓子の撮り方】
逆光を利用してレモンと蜂蜜のつややかさを演出
レフ板を使って和菓子の色と立体感を際立たせる
3-4 【お店の料理の撮り方】
イチゴの鮮やかな赤とソースのつやを光とアングルでしっかり出す
窓際の席の光を利用して、カフェごはんを明るい雰囲気に撮る
上からのアングル、斜め配置でナポリタンが引き立つ動きある構図に
直射日光を避け、日陰の光でコーヒーカップをやわらかな雰囲気に
3-5 【ポートレートの撮り方】
ポートレートは逆光が基本。主役を立体的に
日陰のやわらかな光を生かしたポートレート
3-6 【 子どもの撮り方】
標準レンズで子どもに近寄ったときの表情をとらえる
子どもとの距離感を意識。笑顔だけではない魅力を切り取る
3-7 【犬の撮り方】
動物の動きを予測して、あらかじめピントを合わせておく
犬の目線に合わせて、愛嬌たっぷりの表情を画面いっぱいに
構図の決定、カメラの設定は撮影前に
あえて顔を入れずに尾尻にフォーカス
3-8 【猫の撮り方】
猫の動きに注目すると、ユーモラスさをとらえられる
背景の雰囲気を残し、街に生きる猫の物語を浮かび上がらせる
3-9 【植物の撮り方】
光をテーマに、花びらが透ける様子をドラマティックに描写
葉脈のラインをくっきり出すため、思い切って部分を切り取る
空の広がりと緑の爽やかさで、気持ちのいい1 枚に仕上げる
ピントの合いにくい赤い実をマニュアルフォーカスで撮影
3-10 【空の撮り方】
ホワイトバランスの「曇り」か「日陰」で夕焼け空の赤を強調する
真夏の入道雲の迫力、濃い青空を順光でくっきりと写す
3-11 【海の撮り方】
マイナス補正で打ち寄せる波をドラマティックに
光の向きと水平を意識しながら、海面のキラキラ輝くポイントを探す
3-12 【夜景の撮り方】
白熱灯モードでブルーな世界を演出
ブレの効果で夜桜を幻想的な世界に
3-13 【散歩写真の撮り方】
影の存在が主役の花を引き立たせる
引いて撮ることで、物語性のある1 枚に
3-14 【スナップの撮り方】
街の中の「植物の影」をテーマに撮影
街の中の「青」をテーマに撮影
3-15 【旅写真の撮り方】
意図的に窓の灯りを入れず、夕闇迫る建物を印象的に
ショーケースのカステラをガラスの映り込みに注意しながら撮る
人物を入れることで、船内からの眺めを遠近感ある1 枚に
列車の色に合わせて、どこか懐かしくシックな雰囲気に
やさしい光のなかでリンゴを収穫する人をふんわり撮る
なだらかな斜面に続くリンゴ畑を広角レンズで広々と
3-16 【モノクロ写真の撮り方】
光と影のコントラストを意識してグラフィカルに
コントラストを上げて雲の立体感をはっきりと出す
小物の佇まいをセピア調であたたかく仕上げる
靴職人の表情や手元のこまやかな動きをモノクロで表現
Column3 写真家から写真術を学ぼう おすすめ写真集?A
Part. 4 もっと知りたいカメラのしくみ
写真表現を広げるために
4-1 画像の質を左右する撮像素子と画素について
4-2 絞りとシャッタースピード、露出補正の関係
4-3 ISO 感度と絞り、シャッタースピードの関係
4-4 画像の記録サイズを設定する
4-5 測光モードを使いこなす
4-6 仕上がり設定で、彩度、コントラストを調節する
おわりに
【編集者からのコメント】
カメラ入門書を読んでも読んでも、数字や機械のマニュアル的な説明に毎度挫折していたわたしも
白井さんの解説は、無理なく理解できました。
読むだけで腕が上がったような錯覚をしてしまうほどわかりやすいです。
初心者さんや、もうワンランク上達したい方だけでなく、
写真が撮るのが好きな方ならどなたでも手にとっていただきたい一冊です。
【著者紹介】
白井綾
写真家。1973年千葉生まれ。東京芸術大学美術学部卒業。
現在、雑誌や書籍、広告の分野で活躍する一方で、写真の基礎から実践まで教える
写真教室を不定期開催。また、自身の作品制作も行っている。
写真集に『open field』(WK&CO)、『長崎の教会』(平凡社)など。
内容説明
テーマを絞る、順光で撮らない、使うのは3つの撮影モードのみ。フォトグラファーならではのわかりやすく実践的な撮影のコツ解説でいつもの写真が素敵な一枚に。機械が苦手な文系でもよくわかるデジタル一眼カメラの撮り方入門。
目次
1 カメラと撮影の基礎知識―デジタル一眼を使いこなすために(デジタル一眼にはどんなものがある?;カメラの構造、これだけは知っておこう ほか)
2 自分らしい表現で撮る―ワンランクアップ写真術(「どんなものも被写体になる」という目線で;何をどう撮りたいかを明確にしよう ほか)
3 シーン別撮影テクニック―印象に残る写真を撮る視点とコツ(インテリアの撮り方;小物・雑貨の撮り方 ほか)
もっと知りたいカメラのしくみ―写真表現を広げるために(画像の質を左右する撮像素子と画素について;絞りとシャッタースピード、露出補正の関係 ほか)
著者等紹介
白井綾[シライアヤ]
写真家。1973年千葉県生まれ。東京芸術大学美術学部卒業。現在、雑誌や書籍、広告の分野で活躍する一方で、写真の基礎から実践まで教える写真教室を不定期開催。また、自身の作品制作も行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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