きちんと逃げる。―災害心理学に学ぶ危機との闘い方

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  • サイズ B6判/ページ数 157p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784757219700
  • NDC分類 369.31
  • Cコード C0011

内容説明

危機に直面したとき、人はどう考え、どう動いたのか?「自分だけ逃げるのは、卑怯」は、なぜダメなのか?「想定外」という言葉に隠された嘘とは?災害心理学研究の第一人者が、「生き残る」ための教訓を緊急提言。

目次

1章 前代未聞の複合災害―災害のドミノ倒しが引き起こされた(過去に例を見ない複合型の災害;人間の営みが自然災害の被害を拡大 ほか)
2章 リスク管理が致命的に弱い日本―原発事故は天災か人災か(危機意識に欠けた政府と東京電力;リスクに無防備な日本人 ほか)
3章 過酷な災害下で顕れた国民性―“冷静な国民”と賛辞された人々(立ち直るきっかけがつかめない人々;災害時に確立される「非常時規範」 ほか)
4章 復興後進国にならないためには―3・11を日本が生まれ変わる転機にする(災害被害の大きさは国力と反比例する;能動的安全性を強化しても完全な防災は不可能 ほか)

著者等紹介

広瀬弘忠[ヒロセヒロタダ]
1942年生まれ。東京大学文学部心理学科卒。同大学院博士課程中退。文学博士(東京大学)。東京大学助手を経て東京女子大学文理学部助教授、同大教授。11年3月末に定年退職後、現在は東京女子大学名誉教授。フルブライト上級研究員、日本リスク研究学会学長等を経て、現在はJournal of Risk Research(Associate Editor)、International Committee on Disaster(Board Member)、安全・安心研究センター・センター長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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loro

5
逃げ遅れた理由の考察と、東電の人災と言える内容の記述。震災による問題点など。知っているだけの事実を伝えて、次に進もうと切々に訴えているような本。きちんと逃げる。という意味が読み進めるうちに分かってきました。2012/08/11

gado

2
災害心理の本。「なぜ人は逃げおくれるのか」の次にくるもので、震災後出版ということもあり福島第一原子力発電所の事例を中心に分析している。災害心理というおよりは、情報の取り扱い方と判断による行動結果というものを中心にあがっている。2012/06/29

どりたま

2
「きちんと逃げる」とは、具体的で実際的な思考訓練を積み重ねて災害に備える必要があるということらしい。非常にシンプルに書かれているので災害の教科書的な本。今回の震災でいろいろな本を読んでみたが、この本はそれらの本とは違った角度で書かれているので非常に参考になった。災害被害が最も大きいのは、新型インフルエンザ感染。今回の地震のせいで、次に起こりそうな東海地震ばかり目を向けて、新型インフルエンザ対策を忘れるところだった。2011/10/25

キキ

1
余震だけでも不安だったのに、放射線量、被曝という不安を抱えた、この4週間。どうやって、この不安から逃げられるのか、を知りたくて読み始めた。逃げることに関しては、最後の数ページだけ読めばいいと思う。が、そこに至るまでの人間の心理を知っておくことは「運命を変える瞬間」を作るに違いない。2016/05/01

1
うーむ。2013/12/01

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