内容説明
人間的成長なくして技術的進歩なし。人間の最大の罪は鈍感である。中心なき組織は機能しない。野球界の名伯楽が具体的に明かすプロの人材育成・組織作りの奥義。
目次
序章 日本の野球はベースボールを超えた
第1章 プロフェッショナルとは何か?
第2章 全知全能を懸けてこそ弱者は強者になる
第3章 指導者の役割とは何か?
第4章 「無形の力」が弱者を勝利に導く
第5章 人間教育が真に強い組織の礎を成す
著者等紹介
野村克也[ノムラカツヤ]
1935年、京都府生まれ。54年、京都府立峰山高校卒業。南海(現福岡ソフトバンク)ホークスへテスト生として入団。57年に本塁打王、65年に史上2人目、戦後初の三冠王となる。MVP5度、首位打者1度、本塁打王9度、打点王7度。ベストナイン19回、ゴールデングラブ賞1回。70年、南海の選手兼監督に就任、73年にパ・リーグ優勝を果たす。その後、ロッテオリオンズ、西武ライオンズでプレー、80年に45歳で現役引退する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Y2K☮
25
今や強者も弱者の兵法を操る時代。ソフトバンクみたいな資金戦力共に豊富なチームでもそこに驕らず、守備や走塁、バントなどをしっかり練習している。対戦相手のデータも有効に活用している(日本Sにおける甲斐キャノンはそれらの象徴の一つ)。埼玉西武もそう。あれだけの強打線を誇りながら、私が生観戦した試合ではホームスチールで先制していた。ならば弱者はどうすればいい。無形の力=知力だ。知力には際限が無い。体力技術の差を補うにはそれしかない。今こそセリーグは野村イズムに回帰すべき。本を読み、頭で考えて奴らの少ない隙を突け。2018/11/16
手押し戦車
18
人生と仕事は切り離して考える事は出来ない。人は仕事を通し成長し、成長した人が仕事を通し世の為、人の為に報いていく。人が一番輝く時はひたむきに一所懸命なにかに打ち込んでるときである。組織は財を遺すは下、仕事を遺すは中、人を遺すを上とする。組織は人を成長させて行き人が遺れば自然と財と仕事やノウハウが付いて来てさらに理念を継続し新しい分野を取り入れ進化させて行く。人生とは人として生まれ生き生かす。人を遺せるのは人材から人財に変えて受け継いで行くことになる。2015/01/19
のし
15
人間的成長の大切さを知りました。もう一度よく考えて自分に必要なことを考えていきたいです。2016/01/11
ノリピー大尉
11
「失敗することで、本人が足りないものに気づく」 失敗を予防するような心遣いはマイナスなんだね。2016/10/08
HaruNii
10
「おれには読みがはずれたときの対応力はないが、読みが当たれば打てるのだ。だったら読みの精度を上げればいいではないか」 自分を理解する事とても大事で共感します。 全体的には愚痴が多かった気がしますが、楽しめました。2016/12/06