内容説明
たったひとりのために演じられる妄想の舞台劇。新風営法施行で絶滅寸前の“イメクラ”は世界でいちばん小さな劇場だった。2003年に大阪で小部数発行された、幻の写真集の増補改訂復刻版。
著者等紹介
都築響一[ツズキキョウイチ]
編集者。1956年東京都出身。上智大学卒。学生時代から雑誌『ポパイ』『ブルータス』誌で活躍。89年から92年にかけ、全102巻の現代美術全集『アート・ランダム』(京都書院)を刊行。以来現代美術、建築、写真、デザインなどの分野での編集・執筆活動を続けている。主な著作に第23回木村伊兵衛賞を受賞した『ROADSIDE JAPAN珍日本紀行』など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ふろんた2.0
8
どんなシチュエーションでもベッドが必ずあるんだね。2014/07/25
圓子
3
旅先のバーゲンブックコーナーにて入手。初めのうちはゲラゲラ笑って眺めていたのだけれど、だんだん、だんだん、うら寂しいもの悲しい気持ちに。まったく、おもしろうてやがてかなしきである。2022/02/18
袖崎いたる
2
ラブホの部屋がいいなぁと思うのは生と死が隣り合わせてるから。夜のエロスと朝のタナトス、もしくはその逆。隣り合わせたそれが充満した一室。イメクラにもそういうそれがあるのだろうか…と、思って。都築さんの添えた文も麗しく男たちが欲するワンシーンを繰り広げられんとするそのワンルームの風情は、どことなく哀愁がある。そういう哀愁も性欲に猛っている男には華美な装飾に思われるだろうし、果てた後の沈まった彼にとっては裏寂しく眺められるのではないかしら。そこにはたぶん哀しさがある。自分自身を笑えるユーモアがある。2021/01/20
チョビ
1
電車の中で読んでいると、なんだかへんな気分になる。女学生の部屋を見ていると、ラブホテルに女連れ込んだ方がワリにあうんじゃない?と思う。本番なダメな「スレスレ風俗」に私は憤りを感じる。税金優遇されるから。あんまり芸術とも思わないし、想像力をかきたたせる?ううん、やっぱりソープなどの風俗の方が健康的に感じるなあ…。2014/03/08
ベゴ
1
本好きを公言しているわたしの本棚に、この本が堂々と陳列されているところを見たら、職場の人はなんと言うだろう。考えただけで、ゾクゾクする。2013/10/08