内容説明
“門外不出”の楽屋の覚書、ネタ帳の七年間の全記録から寄席と噺家を眺めてみました。名人最後のネタから、最多出演、最多ネタまで、ネタ帳から見える、ちょっと変わった落語のはなし。
目次
第1章 ネタ帳と世代交代(志ん朝「最後」の十日間;世代交代が始まった寄席)
第2章 寄席のネタうつりかわり(これが寄席の定番ネタだ;寄席の新作落語とは何か ほか)
第3章 末広亭のネタ帳を書く(座談会「正しいネタ帳の書き方」)
第4章 ネタ帳の中の噺家たち(噺家はなぜ寄席に出るのか;末広亭出演回数一位古今亭寿輔に聞く)
第5章 噺家、寄席のネタを語る(柳家さん喬の巻;柳家権太楼の巻 ほか)
著者等紹介
長井好弘[ナガイヨシヒロ]
1955年、東京・江東区生まれ。読売新聞記者。都民寄席実行委員。浅草芸能大賞専門審査員。CS放送「日テレG+」の情報番組「おとな館」キャスター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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鈴木ヨシ
1
自分のように、噺家さんや演目の数が多すぎて何から触れればいいのか迷いがちな演芸場ビギナーにとって道標になる嬉しい一冊。およそ10年前の書籍だけど今でも充分通じるデータ。ぜひ2010年代版も作ってほしい。2019/01/27
philadelphiro
1
小生最近落語づいており半年で150演目くらい聴いたが、この末広亭のネタ帳をみて驚いた。近年寄席で実際に演じられる落語と小生が地方にいてCDで楽しんでいる落語の乖離にである。実際の寄席の演目はこういっちゃ何だが、軽いネタが余りにも多いのだ。これは寄席だからなのかね。ホールというところ(小生には縁がない場所)に行けば長い演目が聴けるのだろうか?これでは古典落語は本当に滅んじゃうな。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏。2012/10/26
renren
0
寄席定席のいくつもある東京が羨ましい!と切実に思いました(笑)。(大阪の繁盛亭はまだまだ「常設ホール落語会」のイメージなので。) 新作や漫談もいっぱい聴いてみたくなりました。2009/08/24
ミュンヘン
0
いろんな落語が聞きたくなる本。落語の基本がわかるかも(でもホントの基本はしっとかないと読んでもちんぷんかんぷんかも?)2009/06/17
AKANE
0
「こんな寄席ガイドブックが欲しかった!」という、なんとも言えないヨロコビを感じながらあっという間に読破。 長井さんが愛する名人芸たちを実体験しに寄席に行きたい!って凄く思いました。2008/09/24
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