その子を、ください。―特別養子縁組で絆をつむぐ医師、17年の記録

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  • サイズ B6判/ページ数 173p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784757212367
  • NDC分類 369.4
  • Cコード C0095

内容説明

特別養子縁組とは、法的に実子と同じ扱いを受けられる制度のこと。さまざまな理由で養子を出す親が存在する一方、何年も養子を待つ多くの夫婦がいる。そのどちらもだれもが真剣で、せつない。ボランティアとして養子縁組の仲介に携わってきた医師が語る、家族の絆のかたち。

目次

プロローグ 特別養子縁組という名のボランティア
特別養子縁組成立までの私の関わり
手放すとき(「生まれても、手放すしかなかった」女子高校生の母親が見せた涙と笑顔;「子どもを育てていくことが親を苦しめる」結婚相手にだまされた女性が選んだ道;「幸せを願うことしかできない…」15歳で養子を出す娘と父親の葛藤;「育てたいけど、親に言えない…」未婚のまま養子を出すことになった人々;「産みたい、でも育てられない…」既婚でありながら養子を出す人々)
出会うとき(「子どものいない人生」という選択が私たちにはできませんでした。;本当の親子なんだけど、血がつながってないだけなんです。;「ママの赤ちゃんで生まれたかった」養子を迎えた親が悩む「真実告知」の壁;血のつながりはなくても、愛し合うことを決めたら家族です。;この子を育てるために子どものできない体だったんです。)

著者等紹介

鮫島浩二[サメジマコウジ]
さめじまボンディングクリニック院長。81年、東京医科大学卒業、昭和大学第一解剖学教室にて博士号取得。東京警察病院産婦人科、中山産婦人科クリニックなどをへて、現在にいたる。日本アロマセラピー学会副理事長、国際ボンディング協会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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あっか

3
「この子を育てるために、子どもが産めない体だったんです」にものすごく感動した・・・深い深い愛を感じました。2017/01/15

ゆず

3
切なくて切なくて涙が出た。みんなが幸せでありますように。ボランティアでこれだけのことをやってるってすごい。とても勉強になりました。私たちも少しだけ前に進めそうな気がする。2014/11/18

まるー1

3
『子供がママに似てくるんです』という話がよかった。家族ってのは、自分でつくるものですな。血じゃないんだな。2010/11/28

まりちゃん

2
図書館本*最近よく読んでいる産婦人科医の鮫島先生の作品。彼が17年間に関わった特別養子縁組についての記録。大きく『子供を手放す側』と『子供を授かる側』の2つに分けられていた。思うところがあり読み始めたので、どちら側の気持ちもわかるな…と思いながら数時間で読破。養子縁組については賛否両論あると思うけど、私としては「あり」だと思う。世の中には子供を「産む」ことはあきらめても、どうしても子供を「育てたい」夫婦もいると思うから。そういう方々のためにも、特別養子縁組がもっと浸透すると良いな。2014/11/13

Yomeko

2
特別養子縁組の制度と実例をボランティアを行っている医者が書いたもの。養子にする側、受ける側双方の実例があり、興味がある人には参考になりそう。個人的には児童養護施設に入る赤ちゃんポストよりも、新生児から育てられる特別養子縁組の方が赤ちゃんの為にはいいと思っている2014/07/14

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