内容説明
「アメリカの将軍たちは、五十年という長きにわたって世界最強の軍隊を率い、海外で独自の影響力を行使し、外交官や企業、情報機関などと競って、米政府の外交政策を具現化していった」―『ワシントン・ポスト』紙の敏腕女性記者が、世界十三カ国にものぼる紛争地域での現場取材を通じて、米政府の「戦争外交」と新たな役割を課せられた米軍の実態を浮き彫りにする。その緻密な取材力を、ライバル紙『ニューヨーク・タイムズ』やフランスの高級紙『ルモンド』も絶賛した珠玉のノンフィクション。
目次
九・一一が変えた軍vsシビリアン関係
クリントンとペンタゴンの和解
司令官たち(シンク―帝国の属州総督たち;ペルシャ湾岸のシンク帝国 ほか)
特殊部隊(特殊部隊と鉄条網のなかで;対タリバン・アフガニスタンAチーム ほか)
コソボでのシンクと兵士(バルカンでの恫喝外交;コソボ―アメリカ、ゴーホーム! ほか)
著者等紹介
プリースト,デイナ[プリースト,デイナ][Priest,Dana]
『ワシントン・ポスト』紙記者。外報部、社会部、ホワイトハウス担当を経て、現在は軍事・情報問題に専念。防衛問題で数々のスクープを連打し、2001年にはジェラルド・R・フォード賞を受賞。『終わりなきアメリカ帝国の戦争』は世界各国で大きな反響を呼び、2003年7月からは、NBCテレビのニュースショーに、レギュラーアナリストとして出演する
中谷和男[ナカタニカズオ]
1936年生まれ。東京外国語大学フランス語学科卒業後、NHKに入局。海外特派員(アジア総局長、アラブ・アフリカ・ヨーロッパ総局長を歴任)を20年間務めたのち退局、翻訳・文筆家として独立
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