出版社内容情報
モダニズム建築は、これまで豊饒な建築物を生みだしてきた一方で、つくる側/つかう側という分断を生みだしてきました。その亀裂をまえにして、「空間になぜ名前があるのか?」「空間になぜ私たちは名を与えるのか?」という原初的な問いに立ち戻り、新たな建築言語をさぐる思索的エセー。
内容説明
なぜ私たちは空間に名を与えるのか?人、モノ、空間、自然の「重なり」のなかに新たな建築言語を探る。
目次
第1部 対比にあらがって(もっともあなたに近い名づけはあなた自身の名である;家の名づけ―家屋文鏡;要素と構成―物と見方1 ほか)
第2部 重なりをさがして(建築で考えることと言葉を設計することとについて;物の虚実;物の所有 ほか)
第3部 新たな重なりをめざして(夢の空間の名づけ―ユートピア;遊びの空間の名づけ―秘密基地;アナロジーとシャーマン ほか)
著者等紹介
塩崎太伸[シオザキタイシン]
1976年生まれ、建築家。アトリエコ共同主宰。東京工業大学環境・社会理工学院建築学系准教授。千葉県立東葛飾高校卒業、東京工業大学大学院理工学研究科修了。オランダ・デルフト工科大学(2000‐2001)、東京工業大学・博士(工学)(2009)。建築制作に“五平柱の住宅”(Japan Wood Design Award 2020)、“菊名貝塚の住宅”(SDレビュー2018、住宅建築賞2022)、“上池袋の住宅”など。グッドデザイン賞2010(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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