出版社内容情報
建築界待望の若手レビュアー現わる!建築のモダニズム、ポストモダニズムの流れを、突如「切断」してに現れた妹島和世(せじま・かずよ)。その発想の根底には「世界」と「私」の「亀裂」を丸ごと飲み込む姿勢があった。80年代生まれの気鋭が放つ新しい建築史の冒険。
序:きっと「作品」が悪いのだ
(1)亀裂は絶対見過ごせない
(2)建築論に食らいつけ
(3)家具もまた建築である
(4)最初の亀裂、躓きの予感
(5)どうして覆われなければならないのか
(6)同一化から相互規定へ
(7)追いかけるほど遠ざかる世界
(8)許してみる、頼ってみる、ただし慎重に
(9)誰がやわらかくしたのか
終:私であり、作品であるもの
服部 一晃[ハットリ カズアキ]
1984年生まれ。東大建築学科卒後、パリ・ラヴィレット建築大学に学ぶ。難波和彦研究室を修了。現在、隈研吾建築都市設計事務所(KKAA)勤務。
内容説明
“私”と“世界”の亀裂に向き合った妹島和世の世界を縦横に読み解く新世代の建築批評。
目次
序 きっと「作品」が悪いのだ
1 亀裂は絶対見過ごせない―「妹島和世の原風景」
2 建築論に食らいつけ―「多木・篠原・伊東・坂本のちょっと難しい建築」
3 家具もまた建築である―「大橋の建築家具・倉俣のヒエラルキー批判」
4 最初の亀裂、躓きの予感―「キャラクター論の失敗とコーリン・ロウ」
5 どうして覆われなければならないのか―「伊東事務所からの巣立ち」
6 同一化から相互規定へ―「“PLATFORM2”と“再春館”」
7 追いかけるほど遠ざかる世界―「地面・外形・ファサード・時間」
8 許してみる、頼ってみる、ただし慎重に―「ラカトン&ヴァッサルと“芝浦”のブレース」
9 誰がやわらかくしたのか―「西沢立衛の手弱女ポエジー」
終 私であり、作品であるもの
著者等紹介
服部一晃[ハットリカズアキ]
1984年生まれ。2007年東京大学工学部建築学科卒業後、パリ・ラヴィレット建築大学に留学。その後、東京大学大学院難波和彦研究室を2010年に修了。現在、隈研吾建築都市設計事務所(KKAA)勤務。大学卒業制作の世界コンクール「Archiprix 2009」グランプリ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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