出版社内容情報
2019年秋、東京・六本木ヒルズ森タワーのアカデミーヒルズに、建築、都市計画、経済学、哲学、社会学、人類学、サイエンス、IT、アートなどの気鋭の論客たちが集まり、「都市・建築」「ライフスタイルと身体」「資本主義と幸福」をテーマに討議を行った。本書は、この国際シンポジウム「Innovative City Forum 2019」に基づく論集。
情報-建築-都市の未来、都市は消滅するのか、愛とアルゴリズム、生命は進化するのか、資本主義と幸福など、2020年代のテーマがここにある! シンポジウムと同時開催の森美術館「未来と芸術」展参加アーティストのプレゼンテーションも収録。
内容説明
未来は明るいと同時に暗い。それは何色なのか?
目次
1 都市と建築の新陳代謝(情報・建築・都市の未来;都市は消滅するのか)
2 ライフスタイルと身体の拡張(Love&アルゴリズム;生命は進化するのか?)
3 資本主義と幸福の変容(資本主義と幸福;幸福の変容)
著者等紹介
南條史生[ナンジョウフミオ]
森美術館特別顧問。2006~19年同館館長。慶應義塾大学経済学部・文学部哲学科美学美術史学専攻卒業。国内外の美術展のディレクター、審査員を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
36
現代美術だけでなく、様々な専門家たちが集まって「人間の今後」を真剣に語りあっている一冊です。資本主義とともに成長してきた芸術・建築・科学を思いました。この専門家たちによる「明日」のことばを面白い、と思う自分と、(本当にこれが私たちを代表していいんだろうか?)と思う自分がいました。人はエゴの固まりで、今この時も地球に負担をかけ続けている。人の未来を語る前に地球への視点を持つべきではないのだろうか…と複雑な気持ちになりました。2024/06/27
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2
森美の「未来と芸術展」の大ファンなので美術館で見つけ即買い。テクノロジーや思想論といった各研究からの分析・主張に留まらず、多分野の学問を越境した対話によって議論が多層化・深化し、メタ的な思考の広がりへと促進されていく。スケールの大きい思考実験ができて、読んでいてとにかく面白い!もうほんと面白い!多分野を越境することで生まれるブレイクスルーを、思考の遊びだけで終わらせず未来として実践していくためには、制御できない野生・曖昧さ・矛盾・定義できない分からなさを包括した、芸術という「つなぎ」が必要なのかもしれない2022/04/10
茶屋博紀
0
少しアカデミックな内容。やや消化不良。 2020/11/01