出版社内容情報
オバマ政権発足時のG2=米中関係強化から日米同盟を重要視するアジア政策になぜ変わったのかを、アメリカ外交の専門家が分析する。
オバマ2期目の日中、日米、米中の関係はどうなる?
オバマ政権の対アジア政策、とくに対東アジア政策を軸に、近年起こりつつあるアメリカ、日本、中国の関係の変化に焦点を当てる。オバマ政権発足時のG2=米中関係強化から日米同盟を再び重要視するアジア政策になぜ変わったのかを、アメリカ外交の専門家たちがいち早く分析する。
はじめに―─久保文明
第1部 オバマ政権の対中国政策の変容
1 オバマ政権の対中政策の歴史的な意味─―渡部恒雄
2 米中戦略・経済対話(SED)とアジア太平洋回帰戦略─―高畑昭男
3 オバマ政権の東アジア政策と航行の自由─―新田紀子
4 米関係から見た最近のアメリカの外交・安全保障政策─―加藤洋一
第2部 アジア回帰外交をめぐる諸論点
5 第2期オバマ政権下の日米同盟─―川上高司
6 パワーシフトの国内政治と変容する日中関係─―泉川泰博
7 エネルギーをめぐるアジアの政治と安全保障―─ポール・J・サンダース
8 非伝統的安全保障問題としての米国のサイバーセキュリティ政策―─土屋大洋
【著者紹介】
1956年生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科教授。
内容説明
オバマ政権の対中国政策はなぜ変容したのか。軍事的・経済的な力を増す中国の存在は世界に新たなパワーシフトをもたらすのか。太平洋国家へと軸足を移すアメリカが、中国に対する姿勢を「対話」から大きく転換・硬化させた要因を考察し、対日、対アジア政策も視野に入れ、多角的に分析する。
目次
第1部 オバマ政権の対中国政策の変容(オバマ政権の対中政策の歴史的な意味;米中戦略・経済対話(SED)とアジア太平洋回帰戦略
オバマ政権の東アジア政策と航行の自由
アジア回帰外交成立の経緯とアジア諸国の反応)
第2部 アジア回帰外交をめぐる諸論点(第2期オバマ政権下の日米同盟;パワーシフトの国内政治と変容する日中関係;エネルギーをめぐるアジアの政治と安全保障;非伝統的安全保障問題としての米国のサイバーセキュリティ政策)
著者等紹介
久保文明[クボフミアキ]
1956年生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科教授。東京大学法学部卒業。法学博士(東京大学、1989年)。東京大学法学部助手、筑波大学助教授、慶應義塾大学法学部教授、コーネル大学・ジョンズホプキンズ大学・ジョージタウン大学・メリーランド大学客員研究員、パリ政治学院招聘教授などを歴任。アメリカ学会副会長。専攻はアメリカ政治、アメリカ政治史
高畑昭男[タカハタアキオ]
1949年生まれ。国際基督教大学卒業。毎日新聞ロンドン特派員(1982‐87年)、ウィーン支局長(90‐94年)、ワシントン特派員・北米総局長(94‐99年)、論説委員、論説副委員長(2000‐07年)などを経て07年から産経新聞論説委員、同論説副委員長(09年~13年2月)。13年4月より白鴎大学教授。専門は戦略・国際政治、米外交、日米関係など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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