信頼と裏切りの社会

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信頼と裏切りの社会

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  • サイズ B6判/ページ数 510p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784757143043
  • NDC分類 361
  • Cコード C0036

出版社内容情報

人間社会を成り立たせているものとは?

人間社会は信頼なくして成り立たない。しかし、社会の中には必ず、信頼を悪用して自分の利益にしようとする裏切り者がいる。このため社会は、裏切り者を見つけ出し、制裁を加える制度・システムを作ってきた。しかしネット社会とグローバル化の現在、そうした制度・システムが機能しない場面が増えている……社会科学、生物学などを総動員して、信頼の構成要素を解明する総合的研究。

読者への一言

   第1章 概論

第1部 信頼の科学
   第2章 信頼の自然史
   第3章 協力の進化
   第4章 信頼の社会史
   第5章 社会性ジレンマ

第2部 信頼のモデル
   第6章 社会性圧力
   第7章 道徳的圧力
   第8章 評判圧力
   第9章 組織制度的圧力
   第10章 セキュリティシステム

第3部 現実の世界
   第11章 競合する利益
   第12章 組織
   第13章 企業
   第14章 制度機関

第4部 結論
   第15章 社会性圧力の失敗
   第16章 技術進歩
   第17章 将来

   謝辞
   註
   参考文献
   訳者あとがき
   索引

【著者紹介】
1963年生まれ。コンピュータ・セキュリティの世界的権威。暗号学者。著書に『暗号の秘密とウソ』(翔泳社)、『セキュリティはなぜやぶられたのか』(日経BP社)などがある。

内容説明

社会は信頼をもとに構築されている。一方、社会の中には必ず、信頼を悪用して自分の利益にしようとする裏切り者がいる。このため、社会は裏切り者を見つけ出し、制裁を加えるシステムを発展させてきた。しかし近年、インターネットやグローバル化の進展に伴い、これまでのシステムが機能しない例が増えている…。人間社会における信頼と裏切りの相剋について包括的な観点を与え、認識を高めてくれる本。

目次

第1部 信頼の科学(セキュリティの自然史;協力の進化;信頼の社会史;社会性ジレンマ)
第2部 信頼のモデル(社会性圧力;道徳的圧力;評判圧力;組織制度的圧力;セキュリティシステム)
第3部 現実の世界(競合する利益;組織;企業;制度機関)
第4部 結論(社会性圧力の失敗;技術進歩;将来)

著者等紹介

シュナイアー,ブルース[シュナイアー,ブルース] [Schneier,Bruce]
1963年生まれ。アメリカ合衆国の暗号研究者、コンピュータ・セキュリティ専門家、作家

山形浩生[ヤマガタヒロオ]
1964年生まれ。評論家・翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hika

6
コンピュータ・セキュリティの専門家による、社会の「協力」「信頼」と「裏切り」についての概説書。人びとが集団の利益にそった行動を促すために社会が実装する様々な圧力をどう運用するかが進化心理学、ゲーム理論等々の先行する研究から考察される。基本的な考え方は、道徳的ではなく工学的であり、裏切りのない社会ではなく、裏切りを許容度に抑える社会を、個人の利益と社会の利益をできるだけ一致に近づけるための方法論の検討。まさに、システムの運用であり、よくわかる。2014/06/25

人生ゴルディアス

4
どこかで見た著者名だと思ったら、『暗号の秘密とウソ』の人だった。既読だけど内容全く覚えてないな…。本書は人々の間でいかにして秩序が保たれ、またその秩序にもいろいろ種類があって、均衡が破られるのはなぜでどういう場合か、をどんどん類型分けしていく。ゲーム理論っぽい話は出てくるが、ほぼ分類に終始している。村社会の評判システムはほぼ人間の脳に元から備わる機能で、ダンパー数を超えて社会が発展していく段になってようやく、法のようなシステムが必要になってくる。言われてみれば明らかだけど、整理されてみるとなるほどと思う。2018/10/15

roughfractus02

4
社会は信頼で成立し、その構成要素の個人が集団を作る中で競合し、社会のダイナミクスが生まれると本書はいう。著者はこのような社会では、集団の利益は信頼を生み、競合の利益は裏切りを生むというジレンマを抱えると述べる。前半は雑駁だが、進化生物学で信頼と裏切りの自然史を、ゲーム理論で社会システムのジレンマを説明する。重要なのは、裏切りを減じる4つの圧力(道徳、評判、組織精度、セキュリティシステム)が、当のジレンマを亢進する急速な技術革新によって弱まるとする後半だ。著者は情報空間化する社会にこのジレンマの拡大を見る。2018/05/13

iwtn_

3
古い本で、著者の新作が訳されるかも?との話を見たが、興味深そうな内容だったので購入。社会を成り立たせる信頼とそして裏切りについての総まとめ。いわゆるイノベーションには裏切りも必要で、停滞した社会はそれはそれで崩壊する。社会という複雑系の中で機能する信頼の仕組みと現実、発展する技術。社会性圧力を追加するとほぼ必ず意図せぬ副作用が出る点については、社会的なランダム化比較試験が有用そうだなと思った。システム思考的な図が多いのは良い。16章の最後に有用な社会性圧力のための基本原則がまとまっているので参考にする。2023/06/04

ミッキー

3
ゲーム理論に制度分析、プロスペクト理論、様々なフレームが提示されて興味深かったです。そして、裏切る時、個々人が状況に応じて結果が異なるというのは納得出来ました。そして、良心が無いタカも必ずいて、セキュリティはなくならないというのも納得出来ました。事例が豊富なので興味が持続しました。技術の進歩に人間の感覚が追いつかない例でSNSに過去のコメントが広く公開されてずっと残るというのは首肯しました。勉強になりました。2014/05/05

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