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マイノリティが変えるアメリカ政治―多民族社会の現状と将来

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  • サイズ A5判/ページ数 189p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784757143005
  • NDC分類 312.53
  • Cコード C3031

出版社内容情報

今回の大統領選挙でも移民問題が大きな争点となっている。マイノリティの数が増大し続けるアメリカの地殻変動を明らかにする。

アメリカが受け入れるマイノリティの数は増大し続け、2050年には総人口の過半数を占めることが予想されている。今回の大統領選挙でも移民問題が大きな争点となっており、またヒスパニック系の動向が選挙戦の結果を左右するといわれている。「白人の国家」ではなくなりつつあるアメリカの地殻変動を明らかにする。

はじめに  久保文明(東京大学大学院法学政治学研究科教授)

1 マイノリティをめぐる現状、理念と出入国管理
  1 移民政策と米墨国境対策  西山隆行(甲南大学法学部教授)
  2 移民問題の諸相  松岡泰(熊本県立大学総合管理学部教授)
  3 マイノリティの包摂と周縁化  大津留智恵子(関西大学法学部教授)

2 マイノリティの社会統合策
  4 連邦行政部とマイノリティ集団  菅原和行(釧路公立大学経済学部准教授)
  5 州政府とマイノリティ集団―カリフォルニアの場合  賀川真理(阪南大学国際コミュニケーション学部教授)
  6 黒人社会の多元化と脱人種の政治  松岡泰

3 移民と社会福祉
  7 マイノリティと医療保険改革  天野拓(熊本県立大学総合管理学部准教授)
  8 福祉政策と移民  西山隆行

むすびにかえて  執筆者を代表して 松岡泰・西山隆行

【著者紹介】
東京大学大学院法学政治学研究科教授。著書に『ニューディールとアメリカ民主政』『現代アメリカ政治と公共利益』(ともに東京大学出版会)がある。

内容説明

黒人、ヒスパニックは誰を大統領に選ぶのか。2050年にはアメリカ総人口の過半数を占めることが予想されるマイノリティ。今後つねに大統領選挙で、その動向が注目される非白人集団は何を求めているのか。「WASPの国家」でなくなりつつあるアメリカの地殻変動を重層的に分析する。

目次

第1部 マイノリティをめぐる現状、理念と出入国管理(移民政策と米墨国境問題―麻薬、不法移民とテロ対策;移民問題の諸相―移民送り出し国の移民対策を中心に;マイノリティの包摂と周縁化―移民を起源とするマイノリティ集団)
第2部 マイノリティの社会統合策(現代アメリカの行政機関とマイノリティ集団―多民族社会における官僚制のあり方とは;カリフォルニア州におけるドリーム法の成立に関する一考察―州政府がなぜ今、非合法移民学生の支援を目指すのか;黒人社会の多元化と脱人種の政治―1990年代以降を中心に)
第3部 移民と社会福祉(マイノリティと医療保険改革―オバマ政権の医療改革を中心に;福祉政策と移民―1996年の個人責任就労機会調停法ならびに不法移民改革移民責任法をめぐって)

著者等紹介

久保文明[クボフミアキ]
1956年東京生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科教授。東京大学法学部卒業。法学博士(東京大学、1989年)。東京大学法学部助手、筑波大学助教授、慶應義塾大学法学部教授、コーネル大学・ジョンズホプキンズ大学・ジョージタウン大学・メリーランド大学客員研究員、パリ政治学院招聘教授などを歴任。アメリカ学会副会長。専攻はアメリカ政治、アメリカ政治史

松岡泰[マツオカヤスシ]
1951年熊本県生まれ。熊本県立大学総合管理学部教授。立教大学法学部卒業。法学博士(成蹊大学、1985年)。立教大学法学部助手、愛知県立大学外国語学部助教授、ジョンズホプキンズ大学・メリーランド大学客員研究員などを歴任。専攻はアメリカ政治、アメリカ政治史

西山隆行[ニシヤマタカユキ]
1975年生まれ。甲南大学法学部教授。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、博士(法学)。専攻は比較政治、アメリカ政治(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Shun

5
人種間の格差を埋めようと、黒人に対する積極的是正措置は、ネイティブの黒人ではなく、カリブ海系黒人移民、アフリカ人移民が活用することが多いそう。我々が同一視しがちな黒人であっても、内実では社会の断絶があるそう。日本においては、出入国管理対策が中心で、移民の社会的包摂につながる、労働、医療、年金、教育については殆ど語られていない。今後の国際化の中で優秀な人材の集まる国にするためには、異文化理解以前に、これらの社会制度の見直しが必要であると痛感した。2018/04/23

陽香

1
201210292017/10/20

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