出版社内容情報
海賊騎士の襲撃に、商人はいかに立ち向かったのか?
海賊が黄金期を迎えた大航海時代。地中海では、カトリックのマルタ騎士団が略奪を正当化・一大ビジネスにまで発展させた。標的は同じキリスト教徒とはいえオスマン帝国に仕える正教徒のギリシア商人。商人は商品奪還のため、大使館や教会、ときには教皇を動かし訴訟戦術を繰り広げる!
第1章 臣民と君主の世界
16世紀という時代
どこにもいるが、どこにもいないギリシア商人
第2章 宗教という指標
ヴェネツィアと私掠者たち
オスマン世界の正教徒
第3章 海賊の時代
キリスト教徒海賊の都市と新しい国際秩序
東地中海における対抗宗教改革
第4章 オスマン帝国の地中海
海事裁判所
オスマン帝国の地中海
第5章 提訴への道
文書の束
支援者たち
カトリック信徒と正教徒
第6章 マルタの法廷
法廷にて
法廷のそとで
第7章 ローマへ
ルカリス、ヴァティカン、ギリシア商人
マルタ、ローマ、ギリシア商人
【著者紹介】
アメリカ・プリンストン大学歴史学部教授。
内容説明
永久戦争と海賊ビジネスはいかにして両立したのか。東地中海交易の覇者ギリシア商人は、正教徒だがオスマン帝国臣民との理由でマルタ騎士団によるイスラーム教への聖戦の標的となる。宗教的大義と私掠経済を両立させた論理が地中海に根ざす規範と慣習に基づくことを明らかにした労作。
目次
第1章 臣民と君主
第2章 宗教という指標
第3章 海賊の時代
第4章 オスマン帝国の地中海
第5章 提訴への道
第6章 マルタの法廷にて
第7章 ローマへ
著者等紹介
グリーン,モーリー[グリーン,モーリー] [Greene,Molly]
米プリンストン大学歴史学部教授。博士。専門は近世ギリシア・地中海史。東地中海を舞台とする異文化接触に関する研究
秋山晋吾[アキヤマシンゴ]
一橋大学大学院社会学研究科教授。博士(文学)。専門は東欧・中欧の社会史。地中海・バルカンから近世ハンガリーに到来したギリシア商人の研究に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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