内容説明
「脱原発」と「原発推進」の二項対立に意味はない。「現代文明の全般的危機」の中、膨大な虚無にとらわれる我々にとって、拠るべき思想の軸とは。3.11後の「核と原発」論。
目次
第1部 国家について(危機統治からの逃走(西部邁)
「モア・メイ・ビー・ベター」の選択(東谷暁)
「国家」を運営するパワーとモラル(富岡幸一郎))
第2部 危機をめぐって(議論以前に「安全強化」すべし(藤井聡)
危機の思想と、思想の危機(中野剛志)
強靱性を備えた成熟経済へ(原洋之介))
第3部 「人間の生」にかんして(トポス喪失への想像力(中島岳志)
「電気の世紀」を超えて(柴山桂太)
現代「文明」の宿命(佐伯啓思))
著者等紹介
西部邁[ニシベススム]
1939年北海道生まれ。東京大学経済学部卒業。東京大学教養学部教授を経て評論家に。1994年から2005年3月まで「発言者」の主幹を務める。現在「表現者」顧問。1992年第8回正論大賞。著書に『経済倫理学序説』(1983年吉野作造賞)『生まじめな戯れ』(1984年サントリー学芸賞)『サンチョ・キホーテの旅』(2010年芸術選奨文部科学大臣賞)など
佐伯啓思[サエキケイシ]
1949年奈良県生まれ。東京大学経済学部卒業。現在、京都大学大学院人間・環境学研究科教授。「表現者」顧問。2007年第23回正論大賞。著書に『隠された思考』(1985年サントリー学芸賞)『「アメリカニズム」の終焉』(1994年東畑記念賞)『現代日本のリベラリズム』(1997年読売論壇賞)など
富岡幸一郎[トミオカコウイチロウ]
1957年東京都生まれ。中央大学文学部仏文科卒業。在学中「意識の暗室」で『群像』新人文学賞優秀作受賞、評論活動を開始する。現在、関東学院大学文学部教授。「表現者」主筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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