内容説明
アメリカを揺るがす「草の根保守」その支持基盤・価値観・政策とは。2012年大統領選挙を左右する新たなムーブメントは、いつ、どのようにして誕生し、その本質に何があるのか。ティーパーティ運動の全貌に迫る、初めての多角的分析と探究。
目次
1 ティーパーティ運動を理解するためのフレームワーク―世論調査の横断的な評価
2 ティーパーティ運動とインスティテューションの崩壊―フリーダムワークスのワシントンを訪れて
3 ティーパーティと分裂要因―ポール派の動向を中心に
4 ティーパーティ議員連盟とティーパーティ系議員の影響力
5 ティーパーティ運動の一つの背景―コーク(Koch)兄弟についての考察
6 ティーパーティ運動がもたらす統治・公共政策における三つの混乱
7 ティーパーティ運動と「憲法保守」―経済保守と社会保守の連結の試み
8 ティーパーティ運動とソーシャルメディア
9 ティーパーティにおける女性とソーシャルメディアの関係
10 ティーパーティ運動とテレコミュニケーション政策―FCCによるネットワーク中立性の規則制定をめぐって
著者等紹介
久保文明[クボフミアキ]
1956年東京生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科教授。東京大学法学部卒業。法学博士(東京大学、1989年)。東京大学法学部助手、筑波大学助教授、慶應義塾大学法学部教授、コーネル大学・ジョンズホプキンズ大学・ジョージタウン大学・メリーランド大学客員研究員、パリ政治学院招聘教授などを歴任。アメリカ学会副会長。専攻はアメリカ政治、アメリカ政治史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。