危機の思想

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  • サイズ B6判/ページ数 259p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784757142763
  • NDC分類 369.31
  • Cコード C0095

内容説明

3.11日本国家のメルトダウン、それを誰が如何に喰い止めるのか。保守思想家9人の発言。

目次

序 私はこの震災をどう受け止めたか(西部邁)
第1部 大震災が日本人に突きつけたもの―「大天災」の意味(文明の危機と世界観の転換(佐伯啓思)
文明の真冬に備えて(柴山桂太)
トポスを取り戻せ(中島岳志))
第2部 文明にたいする被害か、文明による被害か―「想定外」に直面した技術文明(技術狂が文明を没落させる(西部邁)
「文明」への憎悪(東谷暁)
「技術」と「覚悟」(藤井聡))
第3部 日本沈没を止めるために―「復興」精神のよりどころ(「復興」は如何にあるべきか(富岡幸一郎)
復興という名のショック・ドクトリン(中野剛志)
「我欲を洗い流す」復興論を(原洋之介))

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hitaka

1
新自由主義の楽観さ。進歩主義の反省のなさ。大震災、原発事故と、誇張でない未曾有の危機があってもなお日本の主流が何も変わっていないのは本当に己の思想まで立ち戻って見直さなかったことに原因があると思う。絆が大事だと思った?結婚が増えた?その思いと現象がどこまで継続したのか。 本書は保守派の著者が並んでいるから読み手によっては全く逆のことを思うかもしれない。思想の話をするときはそれでもいいと思う。最悪なのは何も考えようとしないことだ。2012/05/16

ひでき

1
西部邁の文体は読みづらく、行き過ぎの感がある。それに対して、各筆者の論は冷静にこの危機に対する分析・提案を具体的に行っていて大変面白かった。 佐伯さんの行き詰った近代主義の戦略的な見地から見直しとして「脱近代主義」「超近代主義」の中庸をとる姿勢や、関東大震災を振り返りながら、新自由主義がこの危機の底流にあることを的確に述べる中島、そして、戦後日本のショック・ドクトリンから50年を過ぎた今、新たなショック・ドクトリンが頭を擡げていると警鐘をならす中野など若い論客が小気味いい。2011/12/25

マチコ

0
図書館利用。2012/05/04

マウンテンゴリラ

0
全体的な内容は、先に読んだ『文明の宿命』と重複する部分もあったが、今こそ設計主義やショック・ドクトリンといったまやかしの政治ではなく、真の保守思想に基づいた力強い政治が必要であると感じさせられた。特に藤井聡氏の技術と覚悟という論考には、共感させられる点が多かった。絶対に安全な技術など有り得ないということを肝に銘じ、覚悟を持ってそれらを推進する、または破棄するという姿勢が、開発側だけでなく受け入れ側にも必要であると感じた。2012/09/12

夢仙人

0
西部さんは相変わらず過激で難しい言葉を使っている。佐伯さんのパラダイムシフトは面白い。2012/09/11

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