内容説明
社会にあふれる問題の本質をつかみ、幸せな解決策を示すこと、それが「美しいデザイン」です。震災時の避難生活を救うデザインアイデア、日本の危機を救う新しいデザインを提案。
目次
1章 震災+designプロジェクトの概要
2章 避難生活の現在 201X年首都直下型地震発生
3章 継続を促すデザイン
4章 決断を支えるデザイン
5章 道を標すデザイン
6章 溝を埋めるデザイン
7章 関係を紡ぐデザイン
8章 避難生活のためにデザインは何が可能か
9章 社会のためにデザインは何が可能か
参考資料
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MatsuNoHon
2
この本の発売が2009年6月。阪神淡路大震災から15年。この本の後に、東北の震災が起きている。 プロジェクトの想定として、201X年に東京首都圏で大震災が起きた場合。起こりうる課題を明らかにし、解決するためのデザインを提案するというもの。 もしこれらの内容が準備できていたら、課題の最小化が図れたのかなーと思わないでもない。 デザイン:継続を促す、決断を支える、道を標す、溝を埋める、関係を紡ぐ。デザインとは、問題を明らかにし、可能性を見つけ、秩序を整え、人の感情を動かし、未来を提示し、豊かさを生み出すもの。2018/09/19
うぉ
2
東日本大震災は建築にとって永遠の課題であり続ける。災害という現実を前にして、建築は無力であることが明らかになってしまった。それをどのように克服していくべきかという点で行き詰まりを見せている建築だが、本書で紹介されている草の根的なデザインの中にこそ、そのヒントがあるのかもしれない。2018/08/24
イトウちゃん。
0
不安を軽減する、問題意識を共有する、というデザインの役割もあることをあらためて認識できました。2013/07/08
shunshun0917
0
東日本大震災が起こる前に読んでいた本。課題に取り組んでいたメンバもまさかこんなに近い未来に震災が起こるとは思っていなかったと思うが、真摯に解決案を示しているところがすごいと思う。大学での設計・デザイン・提案の課題が「本当に問題解決する」という責任感と意気込みを持って勧めるにはどうしたらいいのか、もっと考える必要があるんだろうな。2012/08/18
遠山太郎
0
ぱら見。2008年企画。巻末あたりは良い。 政策や論文、この種の解決策はすでに問題意識を持った人に有効。・・まずは社会の問題構成をわかりやすくデザインすることが必要。多くの人に共感されるデザインとは?課題を的確につかみ、それをわかりやすく表現すること。その課題を解決するための方向性を示し、具体的な解決策を美しく表現すること。コンセプトを明確にする必要があるのは「外の人からみてわかりやすいから」と言った先輩の言葉を思い出した。2012/04/24
-
- 和書
- 江戸戯画事典