日本のヒップホップ―文化グローバリゼーションの“現場”

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  • サイズ B6判/ページ数 433p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784757141711
  • NDC分類 764.7
  • Cコード C0073

出版社内容情報

アメリカ発のヒップホップ文化が、どのように日本語ラップというスタイルを形作ってきたか。本書は世界中に広がる文化としてのヒップホップを〈現場〉の視点から考察した、あたらしい日本文化論。日本人のアイデンティティ、日本語ラップ、ファン文化、音楽業界という多様な視点から、1990-2000年代の日本のヒップホップの核心に迫る。

【目次】
序 章 ヒップホップ、ジャパン、文化のグローバリゼーション
第1章 イエローBボーイズ、黒人文化、エルヴィス効果
第2章 バトルするヒップホップ・サムライ
第3章 〈現場〉グローバリゼーションと権力の位置
第4章 ラップ・ファンと消費文化
第5章 日本語でライムする
第6章 女性ラッパーとキューティスモの値打ち
第7章 メイクマネー、日本式
終 章 ヒップホップ・グローバリゼーションの教訓

内容説明

日本の若者たちにとってヒップホップが意味するものは何か。日本語ラップというスタイルを作り出す“現場”の創造性の核心。

目次

序章 ヒップホップ、ジャパン、文化のグローバリゼーション
第1章 イエローBボーイズ、黒人文化、エルヴィスの影響
第2章 バトルするヒップホップ・サムライ
第3章 “現場”グローバリゼーションと権力の場所
第4章 ラップ・ファンと消費文化
第5章 日本語でライムする
第6章 女性ラッパーとキューティスモの値打ち
第7章 メイクマネー、日本式
終章 ヒップホップ・グローバリゼーションの教訓

著者等紹介

コンドリー,イアン[コンドリー,イアン][Condry,Ian]
1965年生まれ。マサチューセッツ工科大学(MIT)外国語・文学部日本文化研究准教授。専門は、文化人類学、現代日本の文化研究。特にポップカルチャー、メディア、言語、グローバリゼーションに焦点を当てている。現在は、東京のクリエイターを中心にして、グローバルなアニメ文化について調査中

上野俊哉[ウエノトシヤ]
1962年生まれ。和光大学教授。社会思想史、文化研究、メディア論

田中東子[タナカトウコ]
1972年生まれ。早稲田大学他非常勤講師。博士(政治学)。戦後イギリス政治、ジェンダー論、文化研究、メディア論

山本敦久[ヤマモトアツヒサ]
1973年生まれ。上智大学講師。文化研究、メディア論、スポーツ社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

モリータ

11
◆2009年刊。著者は1965年生、MIT准教授、専門は文化人類学、現代日本の文化研究(特にポップカルチャー、メディア、言語、グローバリゼーション)。日本のヒップホップシーンでの1994年以来のフィールドワークを基にした博論の翻訳。◆日本のヒップホップファンとして当時からクラブに通い、さんぴんCAMPやB BOY PARKに参加していた著者。本書には、著者が立ち会ったレコーディングでのラッパーとプロデューサーとのやり取りや、宇多丸やKダブシャイン、漢や般若らの直接証言なども引かれており、興味をそそる。2024/10/29

オズ

5
自身もヒップホップのファンだという、米国MIT(マサチューセッツ工科大学)の日本文化研究准教授である著者の目から見た日本のヒップホップの姿。Bボーイパーク、ダンス甲子園、さんぴんCAMP。 Kダブ、ジブラ、宇多丸等々。 歴史を黎明期から広く網羅していて非常に興味深いけれども、いかんせん本書の原型が文化人類学の博士論文であることからか、学術的な言い回しが多く堅めの翻訳文体(+異常な頻度の誤字)もあいまってハードル高め。シニフィアン、収穫逓減とか普段使いしないような用語が大挙するが、それを乗り越えれば面白い2023/04/25

だーはら

4
訳が悪いのか、自分の頭が悪いのか、何が言いたいのかよくわからない文体、内容だった。まぁ訳が悪いだけではないと思うのだけれども。 最後の解説までもなにを言ってるのか、言いたいのかさっぱりわからないという感じでうんざりした。 本の内容に関していえば、日本語ラップについての研究というよりは文化のグローバリーゼーションについての研究を日本のヒップホップを通してしたというような内容。 なので日本のヒップホップ研究の本だと思って読むとあまり実りのない結果になると思う。2016/12/29

caniTSUYO

3
黎明期〜2000年前半までの日本のHIPHOPをアメリカ白人の社会学者である作者が論じたのが本書。日本のHIPHOPで重要「現場」に足繁く通い、理解者ではありつつも海外の社会学者として観察者としてグローバルな比較論として論じている。 面白い題材なはずだが、日本語HIPHOP好きで歴史にも通じて、社会学にもアレルギーない自分が読んでも非常に読みにくかった… 言いたいことはわかるのだが、原文が悪いのか?翻訳が悪いのか?自分の頭が悪いのかずっと考えてしまうほどだった。 訳者のあとがき読む限りは翻訳が悪いに1票2021/07/03

KakeruA

2
音楽史ではなく、文化史として日本のヒップホップシーンを捉えた本書。90年〜00年代前半の<現場>を文化人類学的にリサーチをし、日本人のグローバリゼーションやダイバーシティについて記述されている。当時と今では現場・マネタイズのあり方が変わっているように感じるため、現場の再定義が求められるように思える。グローバリゼーションと日本人性についての章がとても面白い。2014/05/04

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