出版社内容情報
めまぐるしく変わる植民地政策に翻弄された「白人王」の数奇な生涯から、本国イギリスへの忠誠心と植民地への共感に挟まれたアイデンティティの葛藤を描く
内容説明
1838年、南の海に向かって漕ぎ出したイギリス人、ジェームズ・ブルック。たどり着いたボルネオの密林で、彼は王の意味をもつ「ラジャ」の称号をつかみ取り、世界でも類を見ない「ブルック王朝」を築き上げた。そしてその統治は、一族三代にわたって続いたのである。故郷イギリスから遠く離れた赤道直下の密林に分け入った一人の冒険家。100余年続く「王国」に君臨することとなった男が人生を駆け抜けた末に見たものは―。
目次
1 プロローグ 出会い、それはいつも突然に…
2 ラジャがラジャでなかった頃(インドに生まれて―幼年時代;初めて見る故郷―イギリスへ帰国;転機のとき―傷ついた体を抱えて;サラワクへの航海―偶然の産物;居場所を見つけて―サラワクに魅了され)
3 ラジャの時代(若きラジャ、その輝きのとき―欲しいものは手に入れろ;ラジャ、戦いの日々―相手は海賊、そして目に見えぬ誰か;ラジャ、苦悩の日々―もう一つの敵;サラワクは誰のものか―ラジャの位をめぐって)
4 イギリスでの晩年(老ラジャ、イギリスへ)
5 エピローグ ブルックとは何者であったのか
著者等紹介
三浦暁子[ミウラアキコ]
1956年静岡県生まれ。上智大学文学部史学科卒。結婚生活・子育てなどをテーマに執筆活動に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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