内容説明
徳川250年、江戸の街から住込奉公人が消えた。大阪には丁稚・手代が溢れていたのに何故?この謎から始め、二都市が特色ある日本的雇用制度・技能形成に果たした役割を見事に説き明かす、近代史の枠をはみ出す力作。
目次
第1章 都市のサイクル―問題の歴史的背景
第2章 雇用の経済学と人口学―本書の視角
第3章 奉行人のゆくえ
第4章 丁稚・手代・棒手振―雇用の経済学
第5章 江戸と大阪の歴史人口学
第6章 西欧の都市、日本の都市―比較史のコンテクストで
第7章 明治から現代へ―連続と不連続
著者等紹介
斎藤修[サイトウオサム]
疎開先の埼玉県秩父郡で生まれる。1968年慶応義塾大学経済学部卒業。1976‐8年英国ケンブリッジ大学留学。慶応義塾大学経済学部助教授等をへて、1987年‐一橋大学経済研究所教授。1987‐8年英国シェフィールド大学客員教授。専攻は、経済史・歴史人口学
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