内容説明
平和とは、猛烈な外交によって構築し、知識と情報の極限で守るものであり、そのような戦略的平和思考によってのみ確保される。わが国を代表する国際政治学者が、ジュネーブ、ニューヨークで大使として軍縮外交に取り組んだ手記と、平和への気迫のメッセージ。
目次
序論 戦場をこえて
第1章 軍縮外交記
第2章 成功する国際交渉
第3章 テロリズムと新戦争をこえて
第4章 戦場から議場へ
第5章 子供と国際政治
補録 戦争と平和を読む―ブックレビュー
著者等紹介
猪口邦子[イノグチクニコ]
上智大学法学部教授。エール大学政治学博士(Ph.D.)。専攻、国際政治学。私立桜蔭高等学校在学中にAFS交換留学。米国マサチューセッツ州、コンコード・アカデミー高校卒業。1975年上智大学外国語学部卒業。82年エール大学政治学博士号取得。上智大学法学部助教授、ハーバード大学国際問題研究所客員研究員を経て、1990年より現職。この間、防衛問題懇談会委員、行政改革会議委員を歴任。2002年より04年まで軍縮会議日本政府代表部特命全権大使。03年より国連軍縮委員会(ニューヨーク国連本部)委員、現在に至る。著書に『戦争と平和』(1989年、東京大学出版会、吉野作造賞受賞)などがある。2003年、小型武器軍縮の推進に国連会議の議長として貢献したことに対し、エイボン女性大賞が授与された
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